統計を見ていても格安SIMはかなりの勢いでシェアが増えてきています。2016年初には8.7%だった格安SIMのシェアが2016年終わりには11.8%まで増えたそうです。
そんなこともあって、最近、周りの人から格安SIMの使い勝手を聞かれることが多くなってきました。書店の店頭に並ぶ雑誌を見ても格安SIMを特集しているものが増えているので、興味があまりない人の目にも触れる機会が多くなってきたのではないかと思います。
私自身はIIJMIOの格安SIMを利用していますが、大手キャリアのSIMを利用していたときとあまり利便性に変化はなく使うことができています。キャリアメールが利用できない程度の違いでした。
大手キャリアでスマホを利用するときと比較すると、電話をあまり使わない人であれば通信料金を半分以下の価格にすることができますので、格安SIMはやはり魅力的だと思います。
そんな状況の中で、MND研究所が主催するMVNO勉強会の模様がブログの記事で紹介されていました。その中で、格安SIMと組み合わせるスマホはiPhone5sが最多であるという興味深いデータが紹介されていました。
格安SIMはいろいろな業者が参入していますが、その中でも楽天モバイルは一位、OCNモバイルは二位、IIJMio(BIC SIMを除く)が第三位となっています。
そして、面白いと思ったのが、格安SIMを使っているスマートフォンの機種です。OS別ではandroidが7割も占めるということですが、機種別にみるとiPhone5sが一位で10.8%ものシェアを持っているのだそうです。androidはSIMフリーの格安機種が安価に販売されているので、格安SIM利用者にとっては入手しやすいのが魅力です。ただ、androidの機種は多種多様なので、統計をとるとどうしても分散してしまうのだと思います。
一方でiPhoneの方はさほど機種がありません。しかも、iPhone5sはもはや3世代も前の機種に関わらず、性能的に遅いと感じるような局面も少なく、今でも普通に利用することができます。中古市場でも安く出回っていますし、ワイモバイルのようにiPhone5sと格安SIMをセットにして販売する事例も見られました。また、大手キャリアでiPhone5sを使った後、2年縛りが終わったタイミングで解約しそのまま格安SIMに乗り換えた人も多く、iPhone5sの人気が高まっているのでしょう。
実は私自身も格安SIMで利用している機種はiPhone5sです。もともとはNTTドコモで購入したものですが、2年縛りが昨年終わったので、その機会で格安SIMに乗り換えました。
これからも格安SIMの市場は間違えなく広がっていくものと思います。iPhone5sもそろそろ賞味期限が切れてくると思います。今までiPhone5sが担っていた役割を、後継機種のiPhone SEに引き継がれるのか、また何か別の機種に切り替わっていくのかが気になるところです。
ある意味、格安SIMと組み合わせることができる国内メーカー製スマホの機種は少ないのが現状です。ここに何かしっかりとした製品を投入すれば、もしかすると国内メーカーの厳しい現状を打破できる糸口があるのかもしれません。
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