郵便局を利用した格安SIMの販路拡大

当サイトの記事には広告が含まれます

先日、ニュース記事を呼んでいると、格安SIMを販売しているIIJが全国の郵便局を利用して販売を開始することがアナウンスされていました。郵便局に置いてあるカタログを使って販売する方式で、IIJmioのブランドで提供しているサービスと富士通のSIMフリースマホである「arrows M03」をセットで申し込むようにできるそうです。端末を毎月に分割して代金を支払うようにした場合、価格は月額2980円となっていました。だいたい、大手キャリアの半額程度の金額ということになります。

Y!mobileなどが月額1980円を印象付けるコマーシャルを流しているので、あまり安く感じないですが、やはり郵便局で買えるようになることは一番の利点かもしれません。郵便局であれば、全国津々浦々まで展開されているので、近所に量販店がなくても入手しやすくなります。郵便局は全国に二万局もあるそうです。

しかし、十分に郵便局員に対する教育ができるわけではないと思うので、サポートという意味ではサポートダイヤルに電話して受けるような形が主流になるのではないかと思います。初心者でも簡単に扱えるように、スマホの中にSIMカードを入れて初期設定が終わった状態で届けられ、届いたら電源を入れるだけで使えるということですので、実際には手に入れて最初から困るようなことはすくないものと思います。

すでにIIJでは昨年の8月から東海地方の郵便局で販売を開始し、10月からは他の一部のエリアの郵便局でも扱うようにしていました。今回、全国に展開することを決めたと言うことは、確かな実績が出始めているのかもしれません。

格安SIMはある程度、モバイルに強い層には普及していた感じがありますが、問題はそれ以外の層にどうやってアピールして購入して貰うかが大事な局面になってきました。ソフトバンクグループではY!mobileというブランドを立ち上げて店舗を展開し、派手にコマーシャルを流して認知して貰うようにしています。

今回のIIJの動きも一つの方法ですが、まだまだコンビニの活用など色々な販路の開拓が行われるのではないかと思います。

【2021年4月23日追記】

スポンサーリンク

楽天が日本郵政と提携

IIJが全国の郵便局を利用して格安SIMを販売する件、その後、あまり着目されるようなこともなかったように思います。IIJはビックカメラと組んで、BIC SIMとして販売していますが、こちらはとても目立っています。しかし、郵便局に行った時にもSIMを売っていたような印象はあまりありません。

そうこうするうちに、楽天が日本郵政と業務提携をすることが発表されました。

楽天と日本郵政が業務提携で何が起こるか
楽天と日本郵政が資本・業務提携を実施するという面白いニュースが飛び込んできました。日本郵政が楽天に1500億円を出資し第三者割当増資を引き受けて楽天の株式のうち8.32%を保有する形になります。両社は物流やモバイル、デジタルトランスフォーメ...

楽天と日本郵政のコラボがこれから花開くのか否か注目していきたいと思います。

 

コメント