2月16日の午前9時ごろに埼玉県の物流センターで大きな火災が発生し、2月21日現在でもまだ鎮火していないというニュースが報道されていました。
一旦は火災の影響でインターネット通販のLOHACOの全出荷が停止しました。この物流センターはLOHACOの物流拠点で東日本エリアをカバーしていました。LOHACOはアスクルがヤフー株式会社の協力のもと運営している事業です。
しかし、その日の夕方には他の物流センターからの出荷体制が整い、一部の商品をのぞき注文の受付を再開しています。
場所は関越道の所沢インターからもクルマで10分ほどのエリアで、津波や液状化のリスクが少ない場所が選ばれたのだそうです。
LOHACO自体、近年になって、ときどき目にするようになってきました。私自身、ヤフーショッピングで何回か注文をしたことがあります。
調べてみると、アスクルが2012年にスタートした個人向けネット通販事業なのだそうです。去年の東洋経済の記事を読むと、LOHACOはアマゾンや楽天市場との違いを強調していて、家庭で必要なものをスピーディーに届ける日常使いのネット通販で、ライフスタイル提案型の、日本初の新しいECとなることを目指しているのだそうです。
特に一部地域向けに実施されている、Happy On Timeは商品購入時に1時間単位での時間指定ができるようになるサービスも提供しています。概ね利用者からは好評のようですが、提携している宅配業者は大変なのではないかと思います。
オフィス向けに成功したアスクルの事業の個人向けビジネスモデルということになるでしょうか。
2016年5月期の業績ではLOHACOの売り上げは計画していた300億円を突破して前期比64.7%増の328億4500万円に達したという記事もありました。今年の5月期には480億円の売り上げを見込んでいるということでしたので、今回の火災が業績にどのように影響するか気になります。
少なくとも消費者から見ると今回の火災でLOHACOに注文するのは暫く見合わせて、他の通販から購入する人も出てくるように思えます。
LOHACOでは人工知能の活用も行われていて、チャットボットの「マナミ」さんに問い合わせをすると答えてくれるサービスがあります。火災の影響について聞いて見ると、火災発生のお詫び、注文の受付を再開したことや関連ページへのリンクが表示されました。
このように日々、回答内容を更新させているようです。このような新しい技術の採用にも積極的なのは良いことだと思います。
他の物流センターは稼働しているため、火災の原因究明も初期消火の設備や体制の見直しなどが急務なのではないかと思います。
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