東北新幹線、上越新幹線に加え、秋田新幹線、山形新幹線、北陸新幹線、北海道新幹線の開業もあり、新幹線網はどんどん拡充していますが東京駅と大宮駅の間「約30キロメートル」は徐々にネックになり始めています。すでにこの区間では一時間の間に平均して、北海道東北方面に4本、上越北陸方面に3本の計7本が走っています。一日あたりに直すと上下あわせて328本にもなるそうです。さらに年末年始やお盆の時期などの帰省ラッシュでは一時間に片道15本の列車が走るというのですから驚きます。なんと新幹線が四分に一本の割合で走行するそうです。
昔は東北本線、上越線にそれぞれ30分または一時間に一本のL特急が走っていました。とき号とひばり号だったと思います。他に急行列車などもありましたが、それだけでお客さんがさばけていたのに、新幹線で早く移動できるようになったとたん、これだけの需要が出てくるのですから、本当に驚くばかりです。
しかし、新幹線についてはこれからもまだまだ拡充が予定されています。2020年度には北陸新幹線の金沢と敦賀の間が延伸されるほか、2030年度には北海道新幹線の新函館北斗と札幌の間が開業します。これで、新幹線の需要がさらに喚起されたときに、東京駅と大宮駅の間の区間の線路容量が足りるのかどうかという話になります。
しかし、この区間は住宅やビルが建ち並んでいますので、簡単に線路を増やそうというわけにもいきません。JR東日本もこの区間で線路を増強することには否定的なのだそうです。そこで、年末年始やお盆などの混雑する時期に限って大宮駅始発の新幹線を増発することで東京駅と大宮駅の間の列車本数を控えることを考えているようです。
実は多摩地域など東京都の西側に住んでいる場合は、東京駅まで行かずに、新宿から埼京線で大宮駅に行った方が早いし安い場合が数多くあります。従って、大宮駅で埼京線から新幹線に乗り換えやすくするなどして、さらに埼京線で新幹線リレー号を走らせるなどして認知度を増やせば、問題も緩和される可能性があります。
コメント