先日、ウエブで記事を読んでいると、AndroidがWindowsのシェアを追い抜いて一位になったという記事がありました。アイルランドのスタットカウンターという会社が発表した情報で、2017年3月の基本ソフトの世界シェアはAndroidが37.93%、Windowsが37.91%となったそうです。
最初にパソコンが普及し始めた時は日本の場合はN88BASICといった言語製品の走行環境が起動されていました。その後、マイクロソフトのMS−DOSという基本ソフトが普及し始めて、その上で一太郎などの製品を起動して使っていました。このころはパソコンの能力が非常に低かったので、グラフィカルな基本ソフトは普及しておらず、コマンドラインからコマンドを打って操作をすることが通常でした。
その後、パソコンの能力が上がり本格的に普及したグラフィカルな基本ソフトはマイクロソフトのWindows3.1です。その後、IBMがOS/2という基本ソフトの普及に力を入れましたがこれが不発に終わり、Windows95の時代がやってきます。
日本では一太郎のジャストシステムがJUSTウインドウの普及を試みていました。一太郎や花子などのソフトを切り替えながら文書などを作成することが出来て、これはこれでとても便利だったのですが、さすがに国際標準になれず、WindowsやMicrosoft Officeの波に勝つことはできませんでした。
Windows95ではインターネットへの接続環境が別売りのPLUSと組み合わせることで簡易に手に入れることができましたので、爆発的に売れました。これでパソコンのOSはWindowsという時代になりました。
一部、安価なパソコンではLinuxをインストールして販売する動きもありましたが、対応するアプリケーションの不足により、残念ながら大きく普及することはありませんでした。アップルはMacOSを採用していましたがやはり大きなシェアをとることはできていませんでした。
もはや、このまま基本ソフトはWindows一色になるのではないかと思っていたのですが、iPhoneの登場により状況が変わってきました。
iPhoneのヒットによりiOSのシェアが増えてきたのです。そしてAndroidも登場しました。iOSとAndroidは機能追加を次々に実施して、高機能な基本ソフトになってきています。また、スマートフォンやタブレットの普及とともに、そのシェアも非常に上がってきています。今や、パソコンを使っていなくてもスマートフォンを使っているという人はたくさんいるので、AndroidのシェアがWindowsを上回ってもまったく不思議なことではありません。
ただ、パソコンのOSとしてはやはりWindowsのシェアが圧倒的ですので、今すぐWindowsが無くなってしまうということは考えにくいです。記事のタイトルはWindows陥落という文字がありましたが、少し大げさかなと思いました。
たとえ、圧倒的なシェアを誇っていても、何らかの市場構造の変化にともない、簡単にシェアが入れ替わってしまうことがある一つの例として語られるときがくると思います。
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