米国の有料ケーブルテレビの契約者数が2017年1月-3月期に過去最悪の-2.4%という勢いで減少したそうです。
米国といえばCATVが発達していて、ものすごい数のチャンネルから好きな番組を選ぶことができる印象があります。
一方で日本でもスカイパーフェクトTVや地域のCATVがありますが、そんなに契約している人の数が多いとは思えません。日本では地上波でかなり満足している人の割合が多いようにも思います。
米国で有料ケーブルテレビの契約者数が減っているのは、やはり好きな番組を好きな時に見ることができる、huluやNetflixといったサービスの台頭があるでしょう。
まだ、インターネット回線のスピードが遅かった時代には考えられなかったサービスですが、今やブロードバンド回線で動画コンテンツ程度、簡単に視聴することができるようになりました。
ケーブルテレビでは、番組表を見ながら自分が興味のある番組を放送している局にチャンネルを合わせるような視聴スタイルになりますが、HuluやNetflixであれば好きな番組をいつでも最初から見ることができますので便利さが全く違います。
しかも、クロームキャストなどで、大画面のテレビでの再生がより簡単になりました。スマホと連動させることで番組を選びやすいのも魅力です。昔の記事を探してみると、日本経済新聞では、2011年には「消えるケーブルテレビ? 米国で進む「コード・カッティング」の実態 」というタイトルの記事が公開されていました。すでに5年以上前からCATVの危機は予見されていたようです。
したがって、CATV事業者は業態の変更を試みていることが紹介されていました。
動画配信サービスは最初にDVDレンタルショップに大打撃を与えました。次はケーブルテレビに大きな影響を与えそうです。
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