東洋経済の記事を東京の本郷三丁目店が改装をして、セルフサービス型の店舗に生まれ変わったことを紹介していました。普通の松屋であればU字型のカウンターテーブルがあって、その周りにカウンター席がグルッと取り囲んでいる姿を想像します。
自動券売機で食券を買って、席に座った後で店員に食券を渡すと、出来上がった食事を店員が持ってきてくれます。
ところが新型の店舗では全くこれが異なります。
券売機で食券を購入すると自動的に厨房に注文が入ります。客は好きな席に座って待っていれば大丈夫です。お冷やはセルフサービスなので、自分で取りに行きます。
ドリンクステーションもありますので、無料の水やお茶は客が自分で取りに行きます。また、コーヒーと生ビールについてはサーバーが備えられています。コーヒーならば100円、ビールであれば150円です。
食券には番号が書いてあります。出来上がりの商品番号はモニターに表示されるほか、店員さんにも呼んでもらえます。提供口の横にドレッシングがあるので、食事を受け取ったらこちらでドレッシングなどをかけます。したがって、店員は各席をまわって、ドレッシングなどを交換する作業もしなくすみます。
これから日本では人手不足に拍車がかかり、人件費も高くなって行くことが予想されます。外食産業では人件費の増加がそのまま値段に反映されてしまうと他店との競争に影響が出る可能性があるので、店員の省力化を図って生産性を向上させようという取り組みは理解しやすいです。
まだ、実験的に一部の店舗で導入されているだけですが、これらの店舗での状況を見定めてから、セルフ方式を広めるのか否か決めて行くのではないでしょうか。
【2020/01/09追記】
最近、飯田橋の近くにあるセルフサービス方式の松屋に行く機会がありました。お店の外にある券売機で食券を購入すると、そこには番号が書いてあります。あとは店内に入ってお茶を紙コップに入れて空いている席で待っていれば、やがて番号で呼ばれる仕組みです。
これならば配膳等で歩き回る店員もいないので、効率は非常に良いように思いました。
改善が必要だと思ったのは、自動券売機です。メニューを選んだり会計をするのに少し時間がかかり過ぎています。トップメニューには松屋としては頼んでほしいであろう牛丼と豚汁、サラダなどのセットメニューが並んでいますが、これ以外のメニューを注文しようとした人は、分かりにくい画面構成に戸惑っているようでした。
また、自動券売機自体の画面の反応速度もあまり良くありません。タッチしてから少し待ってから画面が変わる感覚です。もう少し画面の構成を分かりやすくして反応速度を上げないとお客さんが逃げてしまうようにも思えました。
コメント
セルフ店行ったけど、テーブル清掃やカウンター上の醤油類やナプキン補充も客の仕事かよって感じだった。
トイレも同様汚くて自分で清掃してしまった。
料理の提供時間が早くなってる訳でもなく、以前より時間は掛かってる。
しかも以前と変わらない人数の店員でだ。
形から入る今の状態は明らかに客への負担を増やしているだけで、何の意味も無い。
セルフ業態に特化した訓練をきちんと行った上で実際の店舗に配置しないと、
客側の不満は募る一方でしょう。
セルフ店に実際に行った感想を投稿していただき、ありがとうございました。店舗にとってのコスト低減にもつながっておらず、お客さんに負担を強いているだけという感じなのですね。