物がインターネットに接続されることにより、今まででは考えられなかった便利なサービスが登場すると期待されているIOTですが、その「物」をどうやってインターネットに接続するかが1つのハードルになります。
一般的に「もの」をインターネットに接続するときには2つの方式があります。1つはデバイスゲートウェイ方式、もう1つが直接通信方式です。
デバイスゲートウェイ方式とは、ゲートウェイとなる機器にBluetoothなどの非IPのプロトコルで接続して、ゲートウェイがインターネットに接続する方式です。個別の機器それぞれがWiFiや3Gなどの通信をする必要が無いのが利点です。
直接通信方式
一方で直接通信方式とはその名の通りに機器が直接、WiFiや3Gなどの手段でインターネットに接続されます。ゲートウェイで集約するほど近接した場所に機器がないような場合はこの直接通信方式がとられることになるでしょう。
どちらにせよ、インターネットに接続するときにはWiFiか3G等が必要になります。WiFiが整備されている場所であれば、あまり悩む必要はないですが、問題はWiFiがない場所で利用する機器をどうするかということになります。
そんなときに活躍してくれそうなサービスが、このほど発表されたNTTコミュニケーションズの100円SIMになります。SIMカードを含めた初期費用が回線あたり500円、そして1MBまでの通信であれば月額100円です。
1MBというと、かなり少ない印象もありますが、例えば水道メーターであれば通信量はごくわずかになることが容易に想像できます。水道の検診を省くことができれば人件費の節約に大きく貢献するものと思います。
ニュース記事を見ていると、京セラコミュニケーションシステムという会社が兵庫県姫路市の島で実証実験をする動きがありました。こちらも通信費用は最安値で収まった場合は年間100円程度になるそうです。
また、この京セラの実験ではIOT向けの新しい通信規格であるLPWAを使うとのことで、通信速度は非常に遅いものの通信にかかる消費電力が非常に少なく端末の電池は10年間も保つそうです。
電気ポットに通信機能を仕込んで、高齢者がポットのお湯を使っているかどうかを確認できるようにしたり、色々なアイディアをいかしたサービスが提供されていますが、今後はIOTなどという特別な呼び方をするのを忘れてしまうほどに生活に溶け込んでいくのではないかと思います。
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