日経ITProで100円ショップで扱われているLANケーブルの品質に関する検証結果が記事で公開されていました。
確かに100円ショップでは、「え、こんなものが100円なの?」と驚くようなものがたくさん取り扱われていますが、所定の性能を満足しているのかどうか気になっていました。特にLAMケーブルについては規格がきちんと取り決められていますので、規格内か規格外かが判定しやすい商品です。
今回の測定の中では、
・信号線の結線状況
・信号線のペア同士の近端漏話減衰量(NEXT)
・より対線ごとの反射減衰量(RL)
を図っています。この中で、NEXTとRLは大きければ大きいほどノイズが混入するのを防止出来て品質が高いということになります。
気になる結果ですが、4製品中3製品が不合格でした。やはり電気店で販売されているような、それなりに値段がはる商品と比較すると、100円ショップで販売されているLANケーブルはコスト圧縮のしわ寄せが出てしまっているということなのでしょう。
しかし、カテゴリー6と製品に表示しているにもかかわらず、その規格を満たしていないことになると、違法な商品ということになります。
以前、クルマのサイドガラスを割ることが出来るハンマーで、実際には窓を割ることができない商品が多数あることが、国民生活センターの調査で判明して問題になったことがあります。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20131107_1.html
このときも、100円ショップのセリアで販売されているハンマーが不合格品として問題になりました。セリアでは商品の自主回収も実施しています。
100円ショップもブランドを守っていくためには、規格外の商品を売っていては消費者の迷惑になるばかりではなく、経営に影響を与えるような問題に発展する可能性もあります。必要な規格を満たしているかどうかは、100円ショップとしても検証した上で販売しなければいけないということなのだと思います。
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