首都圏45路線の中で遅延が最も多い路線はJR中央総武線

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 2017年12月に国土交通省が鉄道路線の遅延発生状況に関する発表を行いました。各鉄道事業者の遅延証明書の発行状況、遅延の発生原因、遅延対策の取り組みなどについて数値やグラフで示していくそうです。

報道発表資料:遅延の「見える化」について - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

 電車の遅延証明書は、以前は改札口の横で駅員さんが配っているのをよく見ましたが、最近では各社の公式サイトで遅延証明書が発行されています。例えば、JR東日本ではこちらのページで公開をしています。

遅延証明書:JR東日本
JR東日本の遅延証明書を掲載しています。印刷してご利用いただけます。

 初めて見たのですが、遅延時間ごとに路線が並んでいて見やすかったのが印象的でした。このようなデータを元にして国土交通省では見える化を進めるということです。

 遅延証明書の発行ルールは各鉄道事業者によって異なっているのですが、JR東日本の場合は、「午前7時11時の間に、おおむね5分以上遅れた」場合に発行するとしています。おおむね、ほかの鉄道事業者についても、5分を発行の目安にしていることが多いようです。

 今回の国土交通省のニュースリリースには見える化されたデータが添付されているのですが、特に首都圏の45路線の中で遅延証明書の発行日数が最も多い不名誉な路線、1位はJR中央総武線各駅停車ということになりました。平日20日間のうち19.1日で遅延が発生していることになりますので、ほぼ毎日、何らかの遅延があるということになります。上記のサイトを見ても、1ヵ月間の履歴を確認することができるのですが、ほとんどの日がピンク色で色づけされていて、遅れが発生していたことを示していました。しかも、遅延時間は10分とか30分、61分以上と様々です。

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中央快速線は4位

 以前はJR中央快速線の遅れが多かった印象がありますが、現在は東京-甲府駅間で統計をとっても4位ということでした。三鷹駅以西の高架工事の完了で踏切の数が減ったことが影響しているのかもしれません。

 一方の中央総武線に関しては、比較的、電車の中も空いている印象でしたし、以前はそんなに遅れているという印象はありませんでした。しかし、最近は本当に遅れが増えていますし、遅れに伴って車内の混雑も増していると感じます。昨日も高円寺駅での列車緊急停止装置の利用、錦糸町駅での救護活動の実施など複数の理由で30分の離縁が発生していましたし、今日も阿佐ケ谷駅付近で異常な音を感知したということで遅れが発生していました。

 相互乗り入れをしている地下鉄東西線の遅れが影響することも多いのですが、現在の遅れの多さは尋常ではないと思います。

 もしかすると、郊外から徐々に人が都心に流れてきていて、中央総武線のような列車が混雑し始めている等、社会全体の流れの一環もあるのかもしれません。

駅員の配置

 以前は駅のホームにJRの職員が必ず複数いて、何らかのホーム上でのトラブルの予兆を未然につかんで対処をしたり、トラブルが発生しても迅速に対処ができていたと思います。しかし、現在は列車非常停止ボタンが押されてから駅員が集まってきたりするので、どうしても対応に時間がかかっているようにも思いました。最初は数分の電車の遅れであっても、これが電車の混雑を招いて、車内急病人が発生し、その対処に時間がかかって、さらに電車が遅れるという悪循環を繰り返していることはないでしょうか。JR中央総武線で限って見ても良いのですが、時系列に見たときにどのような形で推移しているのかも確認してみたいです。

 日本の電車は基本は正確なのだから、数分程度の遅延に目くじらを立てていても仕方がないという考えもあるかとは思うのですが、その数分の遅れよりも電車の中が非常に混雑してしまうことや、駅でのお客さんの乗降に時間がかかって、さらに遅れの時間が広がってしまい、目的地に着く時間が判らなくなってしまうことがとても苦痛です。これほど、毎日のように遅れているのに、JR東日本で何か対策を急いでいるような発表も見受けられませんので、どのように鉄道事業者が考えているのかも確認したいところです。

【2018/01/31追記】

非常停止ボタン

 先ほど、飯田橋駅を中央総武線の電車が出発する際に非常ボタンが押されたために電車が出発できない状況になりました。飯田橋駅は線路が湾曲しているところにホームを設置しているため、線路と電車の間が非常に離れているところがあり、危険な駅です。この線路と電車の隙間に足を取られて転んでしまったお客さんがいたようです。

 やはり復旧するまでに10分ほどの時間がかかってしまっていました。

【2018年2月1日追記】

 千葉方面行きに乗っていると、四ツ谷、信濃町間で車輌点検をする列車があったので、列車が詰まっており、運転が遅れるというアナウンスがありました。やはり、毎日、何かしらの問題があるようです。

 そのあと、同じ電車が東中野にさしかかったところで、ホームの非常ボタンが押されて、しばらく停車ということになってしまいました。どうしても電車が遅れると車内が混雑してしまい、気分の悪いお客さんが出てきて、その救護でさらに電車が遅れるという悪循環になってしまいます。

【2018/02/08追記】

 今日は大きくは遅れていないのですが、車内はとんでもなく混雑しています。なんでだろう?

【2019/06/14追記】

 今日の夕方は、「秋葉原駅で身体の不自由な方の降車のお手伝いをしようとしたところ、該当のお客様が見当たらなかったため、その捜索活動のために電車に遅延が出ました」という理由で電車に遅延が出ていました。

 これはホームドアの設置等では防ぐことができない遅延なので対策が難しそうです。JR東日本も大変です。

【2019/07/11追記】

 相変わらず、中央総武線の西側ではホームドアが増設される気配はなさそうです。高円寺駅に着く直前に電車がスドップ、高円寺駅で緊急停止ボタンが押されたとのことでした。

 動き始めてからの車内放送では、高円寺駅で具合の悪いお客様の救護活動のために、中央総武線がストップしたとのことです。今回はホームドアでは防ぐことができない原因でした。

【2019/07/18追記】

 今日の朝も通勤時混雑のためという理由で列車が数分の遅れで走っていました。この遅れの影響もあって電車の中は混雑しています。この日は朝から蒸し暑かったのですが、あまり冷房が効いていなくて、中野駅で始発の電車に乗り換えてしまいました。こちらの電車は空いているのに冷房がとてもよく効いていました。

中野駅近くの白煙

 中野駅のホームで始発電車が来るのを待っていると、東西線の線路から白煙がかなりの量、立ち上っているのが見えました。

 流石にこの量はマズイのではない?と思ったのですが、ここを通過する東西線は特にためらうこともなく普通に通過していきましたので、異常ではないということなのでしょう。少々怖い光景でした。

【2019/07/19追記】

 今日は朝から変電所火災の影響で京王線と井の頭線が全面ストップしていました。その影響で、中央線も混雑しています。

 また、四ツ谷駅では総武線の電車が発車したあと直ぐに急停車し、車内では転倒する人が続出しました。発車直後にお客さんがホーム側から電車に倒れこんできたために急停車したとのことです。車掌さんもかなり慌てた声での車内放送でした。相変わらず、ホームドアの設置工事が行われませんが、JR東日本は何を考えているのでしょう。

【2019/10/15追記】

 今日は武蔵境駅の人身事故で大きな遅れが出ています。三鷹駅で乗り換えようとしたところ、コンコースはたくさんの人で溢れかえっており、改札口には長い行列ができていました。

ホームドアの未設置

 中央線・中央総武線では、いまだにホームドアの設置工事が行われません。このような駅での事故はホームドア設置により防げる事故です。今となっては、ホームドア設置は当たり前の状況になってきていますので、JR東日本の怠慢による事故及び電車の遅延だと思います。

【2019/12/20追記】

 中野駅付近を走行中の電車で急にドアが開いたので緊急停止し、その影響で各駅に電車が止まっているという車内放送がありました。電車は吉祥寺駅に10分弱停止したのち出発しました。

次に西荻窪駅に停車すると、またここでしばらくの停車となりました。前を走る電車が中野駅で点検作業をしているとのことです。中野駅で何があったのでしょうか。

【2020/02/03追記】

 東西線内での急病人発生、および市ヶ谷駅付近での安全点検の影響で、朝の通勤時間帯でまた遅れが発生していました。

中野駅の混乱

 東西線では中央総武線への乗り入れを中止してしまったため、中野駅ではたくさんの人が乗り換えのために下車します。しかし、乗り換え用の通路が狭いため、ホームからは人が溢れかえっていました。いまだにホームドアが設置されていないため、とても危険な状態です。駅員はハンドマイクで新宿寄りの乗り換え階段を利用するように促していましたが、逆にホーム上で人が交差する形になり危険です。

 三鷹駅や中野駅などの乗換駅では列車の遅延があるとすぐに危険な状態になるので、乗り換え階段の増設やホームドアの設置が急務だと思います。

通知運転

 代々木駅では、水道橋まで電車が詰まってしまったということで、しばらくの停車になりました。前の電車が千駄ヶ谷駅を出発したことの通知を受けてからの発車になるようです。駅と駅の間に電車が止まってしまわないようにするための対処です。

帰りも混乱

 帰るときにも水道橋駅での急病人対応で電車が遅れてしまいました。ホーム上の非常ベルが鳴って駅員が駆けつけるのですが、普段、ホームにいないので、現場に駆けつけるのにとても時間がかかります。約10分遅れで発車したあと、各駅でたくさんのお客さんの乗り降りがあって遅れが拡大していきました。

運転の再開で点検が必要な区間

 総武線の中でも変なところで止まるとすぐには運転を再開できない場所があります。こちらでレポートしています。

【2022/01/04追記】

新年早々の遅延

 仕事始めなので中央総武線に乗ってみると、浅草橋駅での急病人の対応のため、新年早々列車が遅延していました。

 新型コロナウイルス新規感染者が昨日100人の大台を突破して、再び感染拡大の様相を呈していましたので、電車は空いていましたが、やはり電車の遅延は影響が大きいです。

 これから先、首都圏でも列車のワンマン運転が計画されているようですが、急病人の対応など予期せぬ事態への対処が遅れるので、車掌は必要ではないでしょうか。

【2022/03/04追記】

新小岩駅で人身事故

 中央総武線は新小岩駅での人身事故で朝から大幅な遅れです。三鷹駅で乗り換えた際、たまたま三鷹の車庫から出庫してきた8時発の電車に乗れたので良かったのですが、そのあと三鷹駅に中央総武線の電車が来るのは40分後、今お茶の水駅から向かって折り返すまで電車は来ないと案内していました。

 中央総武線では一部の駅にはホームドアが付き始めましたが、まだまだ他の併走する私鉄と比較すると大幅に設置が遅れています。

中央総武線 ホームドア

 今回も人身事故による電車遅れでしたが、早くホームドアを全駅に設置して、電車の遅れを無くしてほしいです。

【2022/04/12追記】

総武線の人身事故

 今日も総武中央線では人身事故があり、総武線では大きな遅れが発生しています。三鷹駅ではホームドアはまだ付く様子はありません。

ホームドアの無い三鷹駅

 JR東日本の安全対策はどうなっているのでしょう。

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