最新版ATOKのパンフレットを見ながら過去20年以上のATOKとの付き合いを回想

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 先日、自宅に帰るとジャストシステムから封筒が届いていました。一太郎や関連商品の新しいバージョンに関する案内パンフレットや割引販売の案内が入っているようです。

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一太郎との縁

 一太郎と言えばもっとも使っていたのは1990年前後だったと思います。職場でワープロを使って文書を打つとすれば、富士通のオアシスというワープロ専用機か、パソコンにインストールされている一太郎を使うというのが定番でした。

 私自身はいつも一太郎を使って文書を作っていました。当時の一太郎はまだWimndows3.1が無かった頃でしたので、MS-DOSで動く商品でした。3.5インチのフロッピーディスク1枚にワープロ本体と辞書が入っていたのではないかと思います。もう一枚のフロッピーディスクには文書ファイルを保存していました。

 そのあと、数十MBのハードディスクが付いたパソコンも職場に入り、辞書の容量が大きくなって変換が賢くなったほか、ディスクアクセスのスピードが格段に速くなり文書作成の効率が非常に上がったことをよく覚えています。

ATOKは継続利用

 その後はWindowsが瞬く間に普及するとともに、職場のオフィスソフトはマイクロソフト製品で入れ替えられていきました。どうしても、WORDの使い勝手には慣れることができませんでしたが、職場での普及の勢いは止めることができませんでした。しかし、Windows付属の日本語FEPは変換精度が低かったので、ATOKだけは使い続けていました。

 そんな、Windowsの日本語変換システムもバージョンアップを繰り返すうちに日常の作業で困ることもなくなり、ATOKを別に購入するようなこともなくなっていました。自宅では一部のパソコンには昔のATOKをそのまま入れて使っていましたが、スマホやタブレットで作業することが主体になると、ATOKのiOS版を買ってもいまいち手に馴染むことができず、iOS標準の日本語変換を主体に現在は使っています。

最近はATOKの利用頻度減少

 ATOKをあまり使わなくなってから、かなりの年月が経ちますが、その間にどんな進歩があったのかが気になるところです。今回のATOKの売りは何かを調べてみると、人工知能を利用して人間の文字入力ミスを自動で修正する機能を追加したのが特徴なのだそうです。すでに人工知能を使って変換精度を高める取り組みは今までも行われてきていることなので、今度は人間のミスに着目したということなのでしょう。ATOKは発売当初から誤変換をなくして人が望むもっとも適切な変換ができるようになることを目指してきたので、黎明期から人工知能で取り組んできたように思います。ここにきて、これだけ人工知能を前面に押し出す必要はあるのだろうかとも思いますが、やはり消費者にとってみれば、人工知能と言ってくれた方が判りやすくアピールにつながるということなのでしょう。

 ただ、和製のソフトウエアがこれほどの進化を遂げているのに、農林水産省はワープロをワードに統一することが時事通信で報道されていました。スマートフォンで閲覧しやすく、外出先でも仕事ができることがワードに統一することになった要因だそうです。今まで農水省では一太郎の方が利用される機会が多かったのですが、若手からワードへ統一して欲しいという声が上がったということでした。このようにして、日本のソフトウエアが利用されなくなってしまうことは非常に残念なことだと思います。

 個人的には応援したいと思いますし、毎月289円という手軽な月額利用量でも利用できるようになっていますが、継続的に毎月支払いをするのはお財布に厳しいので私自身は今度の新しいATOKを使うこともないように思っています。

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