最近、積み立て型の「つみたてNISA」とか個人型確定拠出年金の「iDeco」とか、定額を積み立てるタイプの商品が増えてきています。会社で確定拠出年金を実施している場合は個人型確定拠出年金のことは考える必要がありませんが、「つみたてNISA」については確定拠出年金と並行して加入することができます。
つみたてNISAの状況
普通の投資であれば、もしも売却益が出た場合は、その2割に相当する額が税金として徴収されてしまうので、売却益の残りの8割かしか受け取ることができません。しかし、NISAであれば売却益に対して非課税になり100%の売却益を受け取ることができます。
つみたてNISAは若年層の資産形成の普及を図ろうという狙いで、それまであったNISAという制度に今年から金融庁の肝いりで追加されました。毎年最大40万円までを積み立てて最大で20年間にわたって運用することができます。従来のNISAと「つみたてNISA」は同時に利用することはできず、どちらかを選択する形になります。既に普通のNISAのその年の枠で投資をしてしまった場合は、つみたてNISAに切り替えることはできない仕組みになっています。
中長期的な視点で資産形成を図ろうという取り組みではあるのですが、残念ながら「つみたてNISA」の申し込み件数はそれほど増えておらず、2017年末時点では19万6000口座にしかなっていません。
つみたてNISAで投資できる対象の商品については金融庁が「適格」とした商品しか購入できません。普通のNISAであれば多くの投資信託や株式の購入を自己責任で実施する形になりますが、つみたてNISAでは信託報酬がとても低い商品に限られているので、投資初心者でも比較的安心して購入することができるのがメリットとされています。(しかし、投資である以上は商品の価格が上がったり下がったりするため、大きな利益が得られる場合もあれば、元本割れで大きな損となる可能性もあります)
今年の運用
私自身は、会社では確定拠出年金に入ることができなかったので、iDeCoには既に加入して毎月一定額を拠出しています。定期預金、日本株、外国株、日本債券、海外債権などのメニューの中から、自分で投資比率を決めておけばその通りに買い付けを進めて行ってくれます。
問題はNISAの選択です。今年のNISAを「つみたてNISA」にするのか、「NISA」にするのか悩んだのですが、結局は「NISA」にすることにしました。自分でどの時期にいくら投資するのか決めなければいけませんし、豊富な商品の中からどれを買うかも自分で決めなければいけません。ただ、ネット上にはいろいろな情報が豊富にありますし、また今後の経済動向等を自分で考えながら投資するのも面白いと思いました。
ゼロ金利政策の影響で銀行の定期預金にお金を入れても、ほとんど利子がつきません。政府としては個人のお金を投資に回して、株価の上昇等を促していきたいところなのだと思います。ただ、政府の思惑通り、個人のお金がどこまで投資に回るのかは今のところは未知数な部分もあります。
証券会社の予想では今年もまだまだ日本経済は良くなって日経平均株価もまだ上昇するというものが多いですが、逆に悲観的な予測も一部にはあるので、一生懸命に情報を集めて自分の頭で考えながら投資先を考えて行こうと思います。
【2024年9月25日追記】
新NISAにおける運用
2024年1月から新NISAが始まり、NISA制度がより使いやすいものになりました。積立投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の2種類がありますが、現時点では下記の2種類で枠を埋めています。
- emaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
過去の推移を考えると成長性では「emaxis slim 米国株式(s&p500)」が魅力的ではあったのですが、米国一択にするのはどうしても不安で、少し幅広に投資できる商品を選びました。
NISAについては、この内容で運用を続けますが、特定口座では徐々に高配当ETF(国内、米国)の比率を上げていこうと思っています。
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