フジサンケイビジネスアイによると、長期間にわたって未使用になっている電話番号を大手のキャリアが持っており、後発の格安スマホ事業者は大手キャリアから電話番号を借りて利用者に割り振っている状態になっています。そして、番号を格安スマホ会社に貸すときには賃貸料を取っているとのことで、このコストが格安スマホ会社のSIM料金に上乗せされています。
070、080、090から始まる携帯電話の番号は携帯大手3社で9割を保持している状況ということなので、格安スマホ業者がコスト的に不利になっていることが想定されます。
そこで総務省が未使用期間の期限を設定する方向で検討しています。すでに携帯電話については、一人1台持ちは当たり前になっており、さらに一人複数番号という使い方も広がっています。このままでは携帯電話の番号が足らなくなってしまうので、休眠状態の番号は期限を設けて、期限が来たらいったん休眠番号を回収し、格安スマホ事業者などに開放する方針です。
この未使用期間の期限に関しては3~5年程度で検討している模様ですが、特に需要が高い携帯電話番号は休眠期間の上限を3年程度にする方針です。
総務省としては大手キャリアによる寡占状況を解消して格安スマホの業界を活性化したい考えですが、大手キャリアのサブブランドの台頭もあり、格安スマホ業者は厳しい状況になっています。私自身はIIJmioの格安SIMを利用していますが、通話が少なければ料金もかなり低く抑えられますし、データ通信に関しても特に不便に思うような場面はないので、格安SIMにもっと勢いが出ても良いのかなと思っています。
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