こちらのブログで利用している「さくらインターネット」のレンタルサーバーでは従来はPHPの実行環境がCGI版で提供されていました。どうもこのCGI版は利用者側から見ると不都合が多く、WORDPRESSでサイトを公開していると、どうしても性能が上がらない状況になりやすかったのが悩みでした。
ロリポップなどのレンタルサーバー会社が次々にPHPの実行環境をモジュール版に切り替える中で、さくらインターネットの動向が気になっていたのですが、5月1日に公式サイトを確認してみると、モジュール版に対応していることがアナウンスされていることに気がつきました。
レンタルサーバー利用者のうち、プレミアムプラン以上の契約者、およびスタンダードプランの一部の契約者に限られます。スタンダードプランでは、収容されているサーバーによりモジュール版が利用可能か否かが変わるようです。
また、PHPのバージョンは7.1のときだけモジュール版を選択可能なようになっています。
いつからモジュール版に対応したのか気になったので調べてみると、2018年4月18日にサービスを開始したようです。
こちらのニュースリリースを読むと、CGI版に比較して最大16倍早くなると紹介されています。
なぜ、モジュール版だと早くなるかは、こちらの解説がわかりやすいです。
さっそく、コントロールパネルでこちらのブログもモジュール版で提供できるように設定を変更しました。スピードテストをしてみると、16倍速というわけにはいきませんが、従来に比較すると半分くらいの時間で表示できるようになっています。
一日、モジュール版を有効にして何が変わるのかを確認してみました。503のエラー発生回数はもともと少なかったので変化を認められませんでしたが、コントロールパネルのリソース情報でCPU使用時間が大きく下がったことが確認できました。
【6月11日追記】
PHPモジュール版が利用できるようになってから、1ヶ月が経過しました。一番興味があるのは、このサイトへのアクセス件数が増えたのかどうかですが、結果としてはあまり変わっていません。
ページの表示速度が速くなれば、それだけ評価が高くなって、検索結果の上位になるのでないかと、淡い期待を持っていたのですが、残念な結果でした。
やはり、コンテンツの内容を充実させることが一番の近道ということになるので、切磋琢磨していきたいと思います。
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