今日は7月1日、今から39年前の1979年にSONYから初代のWALKMANが発売された記念日になります。当時は音楽を聞くのはレコードまたはカセットテープが主流でした。音質にこだわる人はオープンリールのデッキを使っていた人もいます。今のように手軽にデジタルでリッピングするなどということはまったくできず、例えばレコードからカセットテープにダビングするときには演奏するのと同じ時間をかけていました。懐かしい想い出です。
WALKMANが発売される前は庶民が街中で手軽に音楽を聴く手段はありませんでした。強いて言えば、SONYからカセットデンスケという商品が発売されていて、音楽を聴くというよりは、蒸気機関車の走行音などを録音に行くために重宝されていた機械はありました。
しかし、カセットデンスケであってもショルダーバックサイズでしたので、気軽に持ち歩くという感じではありませんでした。
そんな中で、当時のSONYの名誉会長である井深大が旅客機の中できれいな音楽を聴けるものを作って欲しいとオーディオ事業部長に告げたことが始まりだという話しがWikipediaで紹介されています。SONYの公式サイトでも紹介されていました。
当時、友人がWALKMANを手に入れて学校に持ってきていて、音楽を聞かせてもらったことがあるのですが、この時は本当に驚きました。付属のヘッドフォンをかけて音楽を聴くと、ステレオで音楽が聴けて耳と耳の間で音像が定位するのです。
それまで安物のラジカセなどしか使っていなかったので、ステレオでしっかりとした装置で音楽を聴くと音場が再現されること自体を理解していませんでした。また、低音域から高音域まで綺麗に楽器がなっています。自分がオーディオ好きになった原点はここにあったのかもしれません。
最初は再生専用のテープレコーダーが売れるわけがないと言われていたようですが、同様の体験をした人の口コミもあって瞬く間に売れていきヒット商品に育っていったのでしょう。
SONYには新しい市場を創造するような商品をまた発売して欲しいと思います。
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