こちらのブログでは、さくらインターネットのレンタルサーバーにWORDPRESSをインストールして提供しています。そんな、さくらインターネットの公式サイトを見ていると、「PHP7.2とAPCuキャッシュ機能が提供開始」されたというニュースが出ていました。
APCu
APCuとはPHPによって動的に生成されるページデータを指定時間だけキャッシュして、PHPページの表示を高速化してくれる機能です。APCuについては、モジュール版のPHPを利用することが前提です。WordPressに対応するプラグインを導入して設定することでキャッシュされるようになります。
さっそく、サーバーのコントロールパネルにログインして、PHPを7.2 モジュール版にバージョンアップしました。
APCuキャッシュ機能については、今ひとつ使い方がよくわかりません。さくらインターネットの情報を見ていると、WORDPRESSであれば「WP-FFPC」というプラグインが紹介されていました。
WP-FFPC
こちらに設定等に関する記事がありました。
さっそく、「WP-FFPC」プラグインを追加して設定を直したところ、ワーニングメッセージもなくなり動いているようです。GTMETRIXでページの表示速度を測定して見ると、今まで見たこともなかったような、3秒弱の計測結果となりました。
従来のさくらインターネットではPHPがCGIモードで動作していたので、3つくらいの同時アクセス程度でいっぱいになってしまい、さらにアクセスが重なるとHTTP503エラーが発生してしまう状況でした。
しかし、モジュールモードで走行することによって、非常に負荷に強くなりました。それに合わせて、今回のAPCuキャッシュ機能がリリースされたことで、さくらインターネットはWordpressを運用するにも適したレンタルサーバーになったと思います。
さくらインターネットのサーバーコントロールパネルでリソース負荷状況を確認しても、CPU使用率、503発生回数とも大幅に削減されました。
検索エンジンでもサイトが高速に表示されることはプラスに評価されますので、アクセスアップにどうつながっていくか、今後が楽しみです。
【2018/08/08追記】
APCuの効果
やはりAPCuの効果は大きくて、ページの表示が早くなったほか、サーバーにかける負荷も減っています。これに伴い、サイト全体のアクセスアップにつながっていて、かなりページビューが増えました。だいたい、1.2倍から1.5倍程度のアクセス件数になっています。
【2021/05/15追記】
WP-fastest cacheとの併用
こちらのサイトもページ数が増えてきてメモリキャッシュでは十分な効果が得にくくなってきたので、WP-fastest cacheというプラグインを併用してみました。ダブルでページキャッシュを使うのはあまり良くないとは思ったのですが、ページの表示は早くなっていて特に現時点では副作用は見つかっていません。この状態で少し運用して様子を見てみます。
【2021年5月21日追記】
WP-FFPCの削除でエラー発生
WP-Fastest Cacheのみでも性能的には問題なさそうだったので、WP-FFPCを削除しました。結果、サイトのページが表示できなくなりました。「advanced-cache.php on line 43」でエラーが発生しているようです。さくらインターネットで提供されているファイルマネージャーで「advanced-cache.php」の中身を見てみると、WP-FFPCの設定が書かれていて最後にWP-FFPCをインクルードしている構文がありました。試しにadvanced-cache.phpをadvanced-cache.php.bakとリネームしてみたら、サイトは正常に表示されるようになりました。
【2021/05/23追記】
画像アップロード時のエラーが減少
WP-FFPCを無効にしてから気がついたのですが、しばらく不調だったワードプレスアプリからの画像のアップロードがうまく行くようになりました。今までは画像をアップロードするときに時々エラーになってしまうことがあったのですが、現在は調子が良くなっています。
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