広義の信頼と狭義の信頼(言葉の意味と解釈)

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 仕事などをしていると、上司から状況等の報告を求められることがあります。そんな報告を求められると、あまり上司の人から自分は信頼されていないのかな?と不安になることがあります。

 しかし、単に「信頼」という言葉を一つの意味で解釈すると疑問が解けなくなってしまうので、もう少し分解して考えてみることにします。

信頼をWikipediaで調べてみると、こんな分類がなされていました。

  • 自然の秩序に対する期待
  • 道徳的秩序に対する期待
  • 相手の能力に対する期待
  • 相手の意図に対する期待
  • 安心-「相手の自己利益の評価」にもとづく期待
  • 信頼<信頼する側の特性> (相手の人格や相手が自分に対してもつ感情についての評価にもどづく期待)

 少し定義が難しいです。

 信頼には言動一致が大切だともよく言われます。これを切り口に考えてみました。

  • 依頼する側  「XX」をいつまでにやってほしい。
  • 依頼される側 (できないと判っているがその場しのぎで)「はい判りました」と回答 (A)
    • Or   (必ずできると思って)「はい判りました」と回答 (B)

 Aの人は最初から言と動が一致しませんので、信頼するに値しません。結果も、期待通りの内容にはならないでしょう。

 Bの人は最初の段階では言と動が一致していますが、結果として、依頼する側の期待通りの結果が得られるか、期待通りの結果にならないか、二つの分岐があります。

 私自身は、初めの気持ちが言動一致していれば、結果にブレがあっても良いのではないかと思っています。また、このブレによる事業のリスクを回避するために、上司は部下に仕事の状況を確認しているのだと思います。(むしろ、状況の確認をしないで結果がダメになったら上司の方が質を問われると思います)

 従って、状況の報告を求めらたとしても、自分は信頼されていないと卑下することはないでしょう。本当は上司から状況の報告を求められるよりも先に、自らが状況の報告をすれば、より良い関係で仕事が進められるのではないでしょうか。

 また、上司から見たときに、部下の人の能力として、「この辺は大丈夫で、この辺はまだ危ない」ということが判ってくると、状況の報告を求められる頻度や内容は違ってくると思います。また、大丈夫な部分が増えていくと、より高度な仕事が任されるようになるでしょう。高度な仕事を任せられて場合は、状況確認の頻度が増えるかもしれません。

 こんなやりとりを続けていると、部下から見ても上司の人がどのへんを心配しているかということが判ってきます。この上司の心配しているところに特に気をつけたり、上司に相談したりすると、より良い結果にたどり着くのではないかと思います。

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