金融機関の言われるままは危ない投資信託の運用成績

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国内29の銀行で販売している投資信託を買った個人客の半分近くが運用損失を出しているという報道は、いろいろな報道機関で取り上げられました。投資信託を購入したときの価格と今年3月末の価格で比較して統計を取ったそうです。

株価の大きな下降局面であればそのような結果が出てもあまり気にしなかったと思うのですが、日経平均株価の推移を見ても、現時点ではそのような傾向はありません。

たしかに、投資信託によっては手数料が年率で数パーセントにもなる投資信託があるので、運用成績がそれ以上にならないと、顧客から見ると運用損失になってしまいます。

また、記事によれば金融機関によっては、手数料収入を増やすために、客に売買を繰り返すような回転売買を勧めるところもあるとされています。売り買いのときに手数料がかからないノーロード型の商品ならばともかく、売り買い時に手数料がかかる投資信託の場合はより注意が必要です。

各金融機関では、途中解約した個人客の数値が含まれていないから結果が悪目に出ていると反論しているようですが、逆に途中解約分の成績を加味するとどうなるのか?という統計数値が分からないと、金融機関が言っていることにどれほどの信憑性があるのかも分かりません。

よく投資信託の仕組みやその製品の特性を知らぬまま、窓口で勧誘されてしまうと、結果的には金融機関が儲かる(手数料が高い)商品に誘導されやすくなると思います。

窓口の人の意見も参考にしつつ、最後は自己責任になるので、よく学んでから買った方が良いのではないかと思います。また、具体的なアドバイスは受けにくいですが、やはり自己責任ということで、より手数料が安いネット証券などで取引をすることも視野に入れた方が良いのでしょう。

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