8月31日に国土交通省が車の車検証について電子化する検討を始めると発表しました。こちらが国土交通省のニュースリリースになります。
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000081.html
現在は3年もしくは2年ごとに車検を受けて、そのあと交付される車検証を車内に置いておくことが義務付けられています。紙の車検証を受け取るためには、各地にある運輸支局などへ行かなくてはならず、手間がかかっていました。
現時点は車の持ち主が車検証を取りに行くことは少なく、車検を代行する業者が取りに行く形になっているので、車の持ち主はあまり意識することはありませんが、その分の手数料を業者に払っているのでコスト的には負担になっています。これがオンラインで処理することができることになれば負担が軽減できます。業者にとっては手数料収入が減ってしまうことになりますが、インターネットがここまで普及した社会でいまだに窓口へ行かなくてはいけない業務が残っていたこと自体が時代遅れだったのではないかと思います。
車検の情報の活用や納税証明書との連携
今でもできそうな気がしますが、Nシステムでナンバープレートの文字を読み取った情報と連携して車検切れのクルマを検挙するようなことも、またクルマの電子機器と連携させて、車検が切れた車は運転ができないようにする仕組みも実現できそうに思います。もう少し、車検の情報は効果的に活用されてしかるべきではないでしょうか。
車検を受けるときに自動車税の納税証明書を持参しなければいけないという手間が必要なことも疑問に思っていましたが、神奈川県の公式サイトを見ると、納税確認の電子化が進んだので平成27年4月からは納税証明書の提示を省略できるようになったという記載がありました。
http://www.pref.kanagawa.jp/zei/kenzei/a010/015.html
少しずつは便利になっていりょうではあります。
電子化されれば、ナンバープレートの情報などをもとに、所有者も警察もスマホやタブレットで情報を照会する形になるのでしょう。当然、他の人のクルマの情報は見ることができないようになるはずなので、どうやって個人を特定するのかが気になります。
車検証確認専用のIDとパスワードが必要になってしまうと、またその情報を管理するのが煩雑になってしまいますので、マイナンバーと連携してくれると良いと思います。
年度内に検討結果をとりまとめるということですので、いつから導入されるのか期待したいところです。
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