2017年度全体のJAFの高速道路における救援回数の統計値を見ると、1位はタイヤのパンク、バースト、エアー圧不足で構成比は34.94%となっています。平成14年度の同じ統計を見ると構成比は22.4%となっているので、タイヤにまつわる高速道路でのトラブルが増えているように見えます。
タイヤのトラブルが増えている原因
なぜ、タイヤのトラブルが増えているかを調べていくと、セルフのガソリンスタンドが増えたことで、空気圧の点検が行われる機会が減っていることが要因として挙げられていました。
確かにセルフのガソリンスタンドだと、店員さんに空気圧の点検をお願いするのは気がひけますし、自分でやろうと思っても億劫になったり、また空気を入れる機械の使い方が判らないので躊躇する人も多いはずです。
結果として12ヵ月の法定点検や2年ごとの車検のときくらいしか空気圧の点検をしていないクルマが増えているのかもしれません。空気圧が足りないまま特に高速道路などを高速で走行するとタイヤに大きな負担がかかってパンクやバースト事故の原因になってしまいます。
店員さんが給油してくれるガソリンスタンドであれば、「レギュラーですか?」などと聞かれたときに、「レギュラー満タンで、あわせて空気圧のチェックもお願いします」と気軽にお願いできましたので、セルフが増えたことによる影響は大きいというのはよく判ります。
対策
セルフのガソリンスタンドで空気圧のチェックをしたいときに、自分でチェックするのに躊躇する場合は、有料でも良いので店員さんに簡単にお願いすることができるようにすると良いと思います。最初に油種やガソリン量を指定しますが、あの画面に有料の空気圧チェックをするかどうかを問い合わせるボタンを付けて、もし押されたら店員さんが対応するような仕組みができれば消費者から見ると嬉しいのではないかと思います。
最近、IOTの技術を使って、タイヤの空気圧が適正かどうかを常にチェックしてくれる仕組みなども開発されています。中にはクラウドにつながっていて複数のクルマをまとめて監視できるような仕組みもあるようです。トライポッドワークスという会社のニュースリリースを見ると、74個分のセンサーをタイヤにつけた場合の利用料は月額3480円となっていました。
まずは、トラックなどの運送業界向けにまずは普及をはかっているようですが、コストが下がっていけば家庭用のクルマに装着されるのが当たり前になっていくと思います。これでエラーが警告が出ているときに簡単に空気圧をチェックできるインフラを整っていくことに期待したいです。
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