JR東日本が提供しているモバイルSuicaですが、現在はビューカード以外のクレジットカードを登録すると、1030円の年会費が発生してしまいます。
正直、JR東日本のような公共交通機関を運行する会社が自社のクレジットカードを使っていないとモバイルSuicaで年会費を徴収するということ自体がおかしいと思っていたのですが、いよいよ2020年2月26日以降に年会費を全面的に無料にすると発表しました。
例えば、楽天市場を使うのに楽天カードを使わなければ年会費を取ると言っているようなものです。楽天市場であればAmazonなどの代替手段が消費者にはありますが、JRの代替鉄道路線は殆どがありません。その圧倒的な優越的立場を利用して年会費を取り続けていたことが信じられないです。
今でも、ビューカードのクレジットカードを登録すると年会費が無料になるほか、Apple PayやGoogle payに登録したSuicaはどのクレジットカードから入金しても年会費が無料とか、おかしな状態になっていました。ようやく是正されるのかと思います。
無料になるのは2020年2月26日以降です。それまでは、モバイルSuicaのアプリでは年会費の支払いが発生してしまうので、適応するスマホであればGoogle payかApple PayのアプリにSuicaを登録してからチャージした方が良いかと思います。
私自身はモバイルSuicaでクレジットカードからチャージをしていたので、過去何年かJRに年会費を払ってしまいました。しかし、昨年からGoogle payでチャージができるようになったので、今はGoogle payでチャージをしています。
ただ、Google payではモバイルSuica特急券やエクスプレスなどのサービスは利用できないようです。これらを使うときにはモバイルSuicaアプリにクレジットカードを登録しなければならず、2020年までは年会費がかかってしまいます。モバイルSuica特急券を買わなければいけなくなる状況になる前に対策を考えておきます。
【追記】
普段のチャージにはGoogle payを使い、モバイルSuicaのアプリに登録するクレジットカードはポイント還元率が悪かったため普段は全く使っていなかった、みずほマイレージセゾンカードSuicaを使おうと思います。このクレジットカードであればビューカードの機能も付いているので、年会費が無料になるのだはないかと思います。今度、試してみます。
【2019/01/18追記】
ITMediaの記事を読んでいると、なぜモバイルSuicaのアプリ経由では年会費となるのかという質問に対して、JR東日本は下記のように回答しています。
JR東日本広報部ケータイ・Android向けのモバイルSuicaについてはアプリなどのシステム全般を当社が作成・維持・管理しています。そのことから、従来はご利用のお客さまに「年会費」という形で(システムの作成・維持・管理に対する)ご負担をお願いしてきました。
一方で、iPhone(とApple Watch)向けのSuicaアプリケーションについては、基本的なシステムはApple Payの仕組みを利用しています。このことから、年会費を無料としましてきました。
正直、詭弁だと思います。モバイルSuica導入前は窓口の人件費や自動券売機の設置費などを支払っていたのですから、これがシステム経費に変わっただけの話しです。銀行がATMを使うときやネットバンキングに対して年会費を取ることはあり得ないことと同じです。
銀行がもしもそんなことをすれば、コストがかからない銀行に客が逃げてしまいますが、JR東日本は客が他に逃れようがないという優越的な立場を利用して年会費を今まで徴収し続けてきたことが最も問題だと思います。
また、なぜ告知から実施まで1年以上の期間が必要なのかという問いに対して以下のように回答しています。
JR東日本広報部お客さまへの告知期間などを考慮し、2020年2月26日(を無料化の期日)とさせていただきました。
無料にするのであれば、いち早く実行すべきだと思います。
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