楽天と西友が手を組んだネットスーパーの進出

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 昨年の12月の記事になりますが、ダイヤモンドの公式サイトで楽天と組んで始めた西友のネットスーパーが出足好調だという記事がありました。2018年10月の正式オープンでしたが、開始3週間で新規のお客さんがプレオープンのときと比べて1.4倍に跳ね上がったのだそうです。

 どうしても通販では送料が別にかかってしまうため、食料品や日用品の買い物は近所のスーパーマーケットに買い物に行くというのが主流でした。しかし、徐々に通販が庶民の生活の中に溶け込んでいくのにつれて、ネットスーパーの需要も徐々に高まっているようです。

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ネット通販の需要が高まる背景

 流通経済研究所の研究員の方のコメントも紹介されていましたが、近年では買い物に出かけるのに苦労するシニア層のネットスーパー利用者が増えています。以前であればシニア層がパソコンを使いこなすことはあまりなかったと思いますが、スマホを日常的に利用するようになってシニア層から見るとネット通販の敷居がとても低くなったのだと思います。また、大規模団地の中の商店街からスーパーが撤退したり等、ネット通販に頼らざるを得ない状況も出てきているのではないかと思います。

 またシニア層に限らず、夫婦共働きが増えてきて、日用品の買い物を会社帰りにすることが難しいような場合にもネット通販は便利なのではないでしょうか。一定額以上の買い物をすると送料が無料になるサービスを実施しているのも使いやすくしている要因だと思います。

西友のネットスーパーの歴史

 西友はもともとは西暦2000年に西友ネットスーパーを単独で始めました。その後、2013年からはDeNAと提携してSEIYUドットコムへリニューアルしています。このときは16都道府県で店舗からの配送を実施し2016年7月時点では会員数が139万人いたそうです。

 2018年からは楽天と組んでネットスーパーを出店する作戦で勝負しています。楽天のインフラを使わなければいけないので、楽天に出店料を払わなければいけませんが、反対に楽天の約1億と言われるID数の顧客を取り込めるチャンスもあります。楽天が実施しているポイント倍付のキャンペーンはそのまま楽天西友ネットスーパーでも適用されるので、楽天経済圏の中に入ることで、大きなメリットがあったとされています。

西友と楽天のコラボ効果

 楽天市場で人気のスイーツやワインなどをネットスーパーの一部地域で取り扱う取り組みも実施しています。配送に関しても楽天が利用している配車計算システム(TMS)の活用を始めたとのことで、徐々に両者の融合が進んでいるようです。

OKストア

 OKストアという低価格を武器にお店の数をどんどん増やしている人気のスーパーマーケットがあります。あるサイトでは西友とオーケーストアの商品の値段の比較を行っていましたが、ほとんどの商品でオーケーストアの方が安いという結果になっていました。

 今のところ、オーケーストアに関してはネットスーパーへの進出という噂も聞こえてきませんし、今の路線を踏襲していくのではないかと思います。

 ネットスーパーとは違いますが、お友達宅配という独自の取り組みは実施しているようです。

 今後、スーパーマーケットがどのように他社との差別化を図っていくのか気になるところです。

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