最近、不用品の買い取りを申し込むと、自宅に梱包資材が送られてきて業者に送付し査定して貰ったり、自宅まで宅配業者が取りに来てくれるような宅配買い取りのサービスが増えてきています。自分で不用品をお店に持って行かなくても良いので手軽に利用できることが最大の魅力です。
ところがあるトラブルの事例では、事前にネットで買い取り価格を調べておいたとしても、その価格よりも圧倒的に安い価格で査定されて、しかもその金額が勝手に指定口座に振り込まれてしまうようなトラブルが増えているそうです。ネットで申し込む際に目立たないところに、「査定額がいくらでも買い取りを承諾する」というチェックボックスが目立たないところにあり、しかもデフォルトでチェックが入っているような申し込み画面になっていたそうです。
このようなトラブルは毎年増え続けていて、国民生活センターに寄せられる相談件数が2014年度は200件あまりだったものが、2017年度には600件あまりにまで拡大しています。国民生活センターでは、こちらのページで注意喚起を実施しています。
相談事例として、このようなものが掲載されていました。
【事例1】非常に安い買い取り金額を振り込まれた
【事例2】未開封で思い入れのある商品だったのに、非常に安い金額が振り込まれていた
【事例3】査定結果の連絡が来ない内容の取引条件だった
【事例4】価格がつかない商品は処分するという規約と言われた
【事例5】査定結果が安かったので返却を依頼したら送料負担と言われた
【事例6】商品の「返送」にも「処分」にも費用を請求する取引条件と言われた
【事例7】返送を依頼した商品を紛失され、「規約により当社の販売額で補償する」と言われた
【事例8】査定額の連絡が来ず、電話もつながらない
また、消費者へのアドバイスとして、こちらの事項が紹介されていました。
1.宅配買い取りに向く商品と向かない商品があります
2.一見高額で買い取られると思わせる表示があっても条件を細かく確認しましょう
3.送付する商品の記録を作っておきましょう
4.トラブルにあった際には消費生活センターに相談しましょう
まだ、ネット買い取りに関しては黎明期でもあるので、業者も玉石混交の状態になっています。今後、消費者がリピート利用するような優良企業が業績を伸ばしていくことになりますので、徐々にでも淘汰が進んでいくのではないでしょうか。
ただ、ネット買い取りに関しては、どうしても送料が発生してしまいますので、もしも可能であれば信頼のおけるお店に自分の足で持ち込んだり、手続きが煩雑になりますが自分でネットオークションにかけることができれば店側に利益分を取られなくて済むので、より高額な買取が期待できるかもしれません。どの手段を使っても利点、欠点、リスクがありますので、手段についてはよく見極めてから利用する必要があります。
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