楽天銀行がネットワーク接続エラー(AE1001)で接続不可

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楽天銀行から口座引き落としの案内メールが来たので、5月7日の午後3時30分ごろに、どこから引き落としがあったのかを確認するために、楽天銀行アプリで入出金照会をしようとしました。iPhoneを取り出して、楽天銀行アプリをいつものようにタップします。

楽天銀行アプリを立ち上げるとログインする以前の段階で、ネットワーク接続エラーというエラーメッセージが表示されてアクセスすることができませんでした。

ニュースサイトで調べてみると、7日の昼頃からATMを通じた取引は通常通りにできているものの、スマホやパソコンからの取引ができなくなっているとのことです。現時点では原因は調査中とされていました。

楽天銀行のホームページでも同様のお知らせが掲載されていました。特に復旧の見通しに関する案内はありませんでした。

ATMでの取引はできるという症状からみると、口座の取引そのものを司っている基幹系システムは通常通りに動いているものの、インターネットと接続して基幹系システムに橋渡しするどこかでトラブルが発生しているのかと思います。

楽天は楽天証券で平成20年頃からの大きなトラブルを通して、金融庁から行政処分を受けたことがあります。この後、楽天証券ではシステムの増強を行ってきて、最近では安定した取引ができています。

一方で、楽天銀行は大きなトラブルが発生した記憶はないのですが、突然、連休明けにこのようなトラブルが発生したことに驚きました。

【2019/05/07追記】

午後7時半になってもアプリを起動すると同様のメッセージが出てログインができない状態になっています。ネットワーク接続エラーということは、機器に接続できないようにどこかでネットワークを切断して復旧作業をしているということでしょうか。

単純なアクセス数の激増に伴う障害であれば、サーバーを再起動したり、sorryサーバーへの誘導閾値を低くしたりするだけで再開できると思うのですが、こんなに長引いているのがとても気になります。

ネットワーク機器の故障を伴っているか、何か不正アクセスの検知をしたか、単なるアクセス数の増大以外の問題も絡んでいるのかもしれません。いつ復旧されるのかアナウンスがないので、とてもいい気になります。

【2019/05/17追記】

5月17日の日刊工業新聞によれば、13日に楽天銀行の永井社長が「現時点では今回の件で現金の流出や顧客の解約の増加は発生していない。だから良いということではなく信頼回復に全力を挙げる」と語ったことが紹介されていました。

楽天銀行の口座数は2017年度末と2018年度末の比較で90万件増の732万になっています。口座数が増えて取引件数が増えていた上にゴールデンウイークという特別の事態が重なって大きなトラブルに繋がったということになります。

トラブルが発生していた際には単に取引ができなくなっていただけではなく、ホームページ自体のアクセスも難しくなっていたため、ウェブに告知をあげても顧客が見られなかったのは反省材料としています。しかし、非常に簡単な告知しかされておらず、きちんと情報公開をする意識があったのか否かには疑問が残ります。

楽天銀行は、「原因の特定に時間を要したことや再発を防ぐためにシステムの調整を行ったことが復旧までに11時間かかった理由だ」と説明していますが、なぜこれほど長時間にわたってアクセスを遮断したのか、原因についてもう少し丁寧な説明が必要だと思います。

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