現地時間の6月10日に米国のsalesforce.com社がビッグデータ分析などのBIツールを手がけている米Tableau software社を買収することを発表しました。
すでにTableau自体が大きなブランド力を持っていますので、Tableauという名前自体は今後も維持するとのことです。また、現在のTableauの経営層も引き続き職にとどまる見通しとの報道がありました。
Tableauは会社の経営数値の分析で投入されていたツールなので身近な感じがします。
Tableau買収の概要
その買収総額は158億ドル、日本円にして1兆7013億円という金額です。あまりの金額の大きさに驚いてしまいました。Tableauという会社は2003年に創業したワシントン州のシアトルに拠点がある会社です。世界で8万6000社もの企業に製品を提供しています。
Salesforceの会長兼最高経営責任者のマーク・ベニオフ氏は「私たちは世界ナンバーワンのCRMとナンバーワンの分析プラットフォームを結びつけることになる。Tableauはデータの閲覧と理解を助け、Salesforceは顧客の関心を集め理解するのに役立つ」とコメントしています。
確かに面白い組み合わせだと思いますが、1+1が2を大きく上回るような成果を出すことができるかどうか、今後の動きを注視したいと思います。
【2019/06/19追記】
その後の報道を見ていると、特にSalesforceとTableau社のcross-sellingの効果が大きいのではないかという記事がありました。例えば、Tableauを使っていても、基盤にSalesforceを使っていない顧客に対して、Salesforceを勧めることが考えられます。
【2024/11/18追記】
Salesforceで大規模障害発生
11月15日にSalesforceで大規模な障害が発生しました。こちらのサイトが障害の内容と影響範囲について分かり易くまとめられています。
このサイトを見ると、Salesforceは基幹系システムというよりも、ポータルサイトや申請系システムなど、利用者接点領域でよく使われていることが分かります。また、自治体でも多く使われていることが印象的でした。
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