ゆるブラック企業と20代社員が成長を実感できる職場

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ダイヤモンドオンラインに「残業はないが成長もない”ゆるブラック企業”が多い業界、少ない業界」という記事が掲載されていました。最近では「働き方改革」が進んで、残業に対して一定の制限をかける企業が増えていますが、自己の成長のために残業をもっとしたいと言っている社員にも参考になる記事なのではないかと思います。

残業はないが成長もない「ゆるブラック企業」が多い業界、少ない業界
20代では「修羅場」や「一皮むける瞬間」を得られるOJT的な仕事の経験が重要だとよくいわれます。しかし現在、残業などがない一方で、こうした一皮むける経験ができない“ゆるブラック企業”の存在が増え、静かに議論を巻き起こしています。

この記事によると、月に60時間以上の残業をして成長に繋がる経験ができた20代は8.3%だという数字が取り上げられています。

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規模別の分析

これを細分化して見ていくと、100人未満の会社では11.6%と平均値の8.3%よりも高くなっています。規模の小さな会社で月に60時間を超える残業を実施すると、一人で何役もの仕事をする機会も増えて経験の幅が広がる側面があるのかもしれないと思いました。

逆に5000人以上の大会社の社員では7.1%にまで悪化します。大会社にいると分業制が進んでいて自分の仕事も明確になっており、60時間以上もの超勤をしても同じ作業の繰り返しで自己成長を実感できる側面が少ないのではないかと思いました。

業種別の分析

業種別でみると、コンサルティングが30.7%と非常に高い数字になっています。コンサルティングといえば、顧客が持っている課題を分析し、今後の対策等について提案していくのが仕事です。顧客も会社によって千差万別で課題も個々にいろいろなものがあります。コンサルティング会社には提案をするための各種のテンプレートはあったとしても、自分なりに分析をして頭をフル回転させなければいけない場合も多く、残業をしてでも得られるものが多いのではないかと受け取りました。

このように、単純作業の繰り返しのように自分の身体を痛めつけるだけのような業務はワークシェアしてたくさんの人で片づけてしまったほうが良く、「修羅場」の中で自分の頭をフル回転させて事態を乗り切っていくような業務では成長を実感できる場合が多いのでしょう。ただ、頭をフル回転させるような仕事が長時間続けることはできませんので、一定の制限はやはり必要になります。

仕事の計画

成長の実感になかなか結び付かないような単純作業の繰り返しのような業務については、事前にその作業量を正しく計画しておくことができる場合が多いです。したがって、必要な人数や期間を正しく見積もって作業を遂行することが最も大切だと思います。

逆に頭をフル回転して乗り切るような仕事については事前の正確な時間の見積もりは困難ですが、そのような業務をきちんとこなせるような人に従事させる、仕事のアサインがとても大切なのではないかと思います。また、その人が業務を遂行する中で発生する力作業については、バックアップのメンバーが片づけていくようなチーム化も必要になっていくでしょう。

各メンバーに対して、少しストレッチすれば何とかその業務を遂行できるようなレベルの仕事をうまく割り当てていける職場は、社員の能力をうまく引き出すことができるようになるのではないでしょうか。

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