ThinkPad235という機種をご存知でしょうか。1998年に発売されたサブノートパソコンです。
チャンドラ
実はThinkPad235はチャンドラ2のIBM版という性格を持っています。チャンドラには第1世代があり、1997年に日本オフィスシステムが通信販売、かつ、数量限定で発売したのですが、すぐに完売してしまいました。その後、フロンティア神代、エプソンダイレクト、日立などから発売されました。
CPUはPentium 100MHz、RAMは8MB、ディスプレイは8.4インチTFTカラー液晶となっています。
チャンドラはIBMとリコーの合弁会社であるライオスシステムで開発しましたが、IBMではThinkPad535と競合するので発売が見送られたそうです。
なぜ、チャンドラは人気が出たかというと、小型機であるにもかかわらず、外部接続用のインタフェースをきちんと装備(シリアル、パラレル、外部CRT、マウス&キーボード、イヤフォン、マイク、PCカードスロット、赤外線通信)していたこと、およびユニークなバッテリーシステムにあります。
バッテリーはソニーのビデオカメラと同じ規格のものが採用されています。また、そのバッテリーを左右に2つ装着することができるようになっています。これにより、バッテリーが簡単に入手できるので予備の充電済みバッテリを一緒に持ち歩くことができるほか、パソコンが稼働中に1つずつ交換することができます。これは非常に魅力的なアイディアでした。
チャンドラ2
チャンドラの人気を受けてチャンドラ2が開発されました。これをIBMブランドとしたものか、ThinkPad235です。7月25日に発売されました。
ThinkPad235
私も一時期、ThinkPad235を使っていました。持ち運びがしやすいサイズで、チャンドラ同様にビデオカメラ用のバッテリーが利用できるのはとても便利でした。外部インタフェースは、シリアル、パラレル、外部ディスプレイ、マイク、ヘッドフォン、マウス&キーボード、USB、赤外線、PCカードスロットが付いていました。
CPUはMMX Pentium 233MHzが搭載されていたので、当時はこの性能でかなり満足できました。
今は汎用バッテリーを2つ使うタイプのノートパソコンというものは聞かなくなってしまいましたが、素晴らしいアイディアなので、また同じコンセプトのノートパソコンが発売されることを期待しています。
実は同じバッテリーがIBM PC110というパソコンで利用することができました。
このPC110というパソコンもサイズが小さく独特の個性を持つ面白いパソコンだったことをよく覚えています。
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