BCG流最強の思考プロセスを読んで

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ボストンコンサルティングのシニアアドバイザー等が執筆し2013年に発売された「BCG流最強の思考プロセス」という本がなぜか自宅にあったので読んでみました。古本で安く買ったものがそのまま置いてあったのかもしれません。結構厚い本で、全部で400ページ以上あります。

Amazonでどんな評価なのかを調べてみると、なぜか一件のレビューしかなく、しかも評価は最低でした。読む価値があるのかどうか不安になりながらも、読み始めてみました。

最初は目の前で起こっていることを認知するために人はモデル化して単純なタイプに分けて考えること、その単純なタイプ(箱)に自分なりに分けていても、なかなかその箱の外から考えることは難しいこと、新しい箱の中で考えるためにはどうすれば良いかという順番で展開されていきました。

  • ステップ1 すべてを疑う
  • ステップ2 可能性を探る
  • ステップ3 発散する
  • ステップ4 収束する
  • ステップ5 徹底的に評価し直す

すべてのことを疑い始めると、他の人と話している時も、「この人の言っていることが本当かな?」と考えるクセがつくので、他の人から見ると嫌な人に見えてしまうことは間違えなさそうです。疑ったとしても、それを外には出さないのも重要かもしれません。

本の方でも、「こうした思考様式は個人的な謙虚さがあってこそ成り立つ」とあるので、まずは自分の中で謙虚に常識を疑うのが良いのでしょう。

常に環境は変化していくので、今までの常識が今日の常識ではなくなっているかもしれません。「カモメになったペンギン」のように氷河に割れ目ができていて広がってきているならば氷河の上で安住するという常識は通用しなくなります。

また、発散するのも会議とかでやらかすと、周りの人から見ると迷惑な人になってしまうので、時と場所は選んだ方が良いでしょう。

この書籍、例示もたくさんしながら丁寧に書かれていると思うのですが、唯一、多岐に盛り込みすぎていて、読んでいても、なかなか腹に落ちてこないところがあるように思いました。Amazonのレビューが少なかったり評価が低いのはここに起因しているような気がします。

例えば、ビジョナリーカンパニーのような書籍であれば、章ごとに「ハリネズミの概念」等、印象に残る言葉を使いながら、例示と伝えたいことが簡潔に整理されています。従って、ビジョナリーカンパニーのような書籍から読んだ方が分かりやすいように思いました。

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