自宅になぜか「全脳思考」という書籍があり、読んでみました。多分、ブックオフなどで古本として買った後、忘れていたのだと思います。
全脳思考は神田昌典氏が執筆した本です。以前、「2022-これから活躍できる人の条件」という書籍を読んだことがあります。この本の中では、間もなくiPhoneの売り上げが低迷する時期がくると書かれており、まさに今、その状況が現れ始めています。特に予言者というわけではなく経済の仕組みから分かりやすく解説されており、理解しやすい内容でした。
自分が日頃、感じていたり疑問に思っていたりしたことが、簡潔に書かれており、こちらも納得感のある内容でした。特にU理論が紹介されていたのですが、これは私自身、知らない話でした。このU理論に当てはめて考えると、表層的な問題に振り回されずに、問題の本質や対策のしどころが見えてきそうな気がします。今度、U理論の専門書も読んでみようと思います。
東京マラソンを例にとって、売りに行かなくてもお客さんが集まるような仕組みにするにはどうすれば良いかという話しも分かりやすいです。以前は何か欲しいな?と思ったらお店に行って店員さんに話を聞いたり、営業の人に会って話を聞くのが王道でしたが、今はインターネットで営業側のセールスツールや実際に利用したことがある人のレビューを簡単に探し出すことができます。
従って、消費者がお店に来る頃には最早買う商品は決まっていて、「すぐに欲しい」という話になってしまっていて、他の商品を勧めることは難しくなります。このような消費活動の変化が起こっている中で、企業はどう生き残っていけば良いのか、考えていくには良い材料を与えてくれています。
これだけ、環境が変化していると、今までと同じ方法でやり続けることが場合によっては命取りになるかもしれません。大切に残さなければいけないものと、変えていかなくてはいけないものを正しく分けていく、そんな舵取りが必要になりそうです。
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