スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」

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ビジネス書というと難しいことがたくさん書いてある本を想像してしまいますが、今回読んだ「チーズはどこへ消えた?」と以前読んだことがある「カモメになったペンギン」は読みやすいビジネス書です。

どちらも、環境が変化していることから、「今のまま」の行動を選択し続けること自体が大きなリスクにつながることを伝えようとしています。

「カモメになったペンギン」はペンギンが暮らしている氷河にヒビが入って、さらにそのヒビが拡大しているとき、誰がそこから危機を感じ取り、どんな個性のペンギンにどんな役割を演じてもらって、たくさんのペンギンたちに改革をもたらしていったかという過程が丁寧に描かれています。まさに危機の予兆がある企業がどのように仲間を募ってどう自身を改革していくかを考える上で一つの参考になる内容です。

一方で、「チーズはどこへ消えた?」は2匹のネズミと2人の小人(こびと)がいたときに、いつもあった場所にチーズがなくなったとき、各々がどう行動したかということが紹介されています。この行動を通して、「変化は起きる⇒変化は予期せよ⇒変化を探知せよ⇒変化にすばやく適応せよ⇒変わろう⇒変化を楽しもう!⇒進んですばやく変わり再びそれを楽しもう」というまとめがなされています。

1998年に米国で出版された本書は2019年時点で全世界で累計2800万部を超えるベストセラーになっています。日本で発売された訳書は2015年時点で累計400万部のロングセラーです。さほど本は厚くもなく、読みやすい内容なので、興味のある方はいかがでしょうか。

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