Yahoo!の社食における揚げ物系値上げは良いアイディア

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最近、「揚げ物税」というキーワードがいくつかのマスコミで取り上げられています。これは国が税金に新しい税目を追加するという話しでなく、Yahoo!の社員食堂での取り組みに関する報道です。

Yahoo!が社員の食事の内容を調べたところ、揚げ物などの脂質が多い食事を食べる社員が多かったという結果が出ました。特にYahoo!のようなディスクで座りながら仕事をする割合が多い会社では、一日の運動量が不足してしまう傾向があります。会社が社員の健康状況について調べたところ、45%の人に対して、悪玉コレステロールの数値で所見ありという状態になっていたそうです。

にもかかわらず、脂質の多い食事を続けていると、どうしても肥満やメタボリックシンドロームの原因にもなってしまうため、揚げ物を食べる機会を減らしてもらおうと導入した施策が揚げ物税です。

社食では揚げ物系の定食メニューの価格を100円アップした代わりに、焼き魚や煮魚の定食メニューを150円、値下げしました。これにょり、チキン南蛮自家製タルタルソースが691円になったかわりに、サバの味噌煮と具沢山けんちん汁は543円へと値下げになっています。これならば、チキン南蛮を食べたい人もちょっとだけ我慢してサバの味噌煮を食べるのではないかと思います。

面白いもので揚げ物などの脂質の多い食事を食べると、何か中毒性のようなものがあり、また次の日も食べたくなってしまうところがあります。しかし、ちょっと我慢してサバの味噌煮などを食べていると、「結構、美味しい」と感じるようになり、また魚料理を選ぶように変わっていきます。

もしかすると、特定保健指導等で「揚げ物ではなく魚を食べたほうがほうが良いですよ」と保健士さんが口を酸っぱくして指導するよりも、劇的な効果が上がるかもしれません。

このように社員の食習慣を変えていくという意味でも、Yahoo!の今回の取り組みの成果がどうなるのか気になるところです。

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