プレジデントの記事で「インテルが入ってないパソコン増加中」という記事がありました。全国の家電量販店やECショップからPOSデータを集計している「BCNランキング」で、2019年7月の国内パソコン向けCPU単体パーツ市場でAMDがシェアを62%獲得したとのことです。販売数量、販売金額の両方でAMDがINTELを上回っているということです。
今回の調査は単体パーツの市場ですので、パソコンとして販売されている中に内蔵されているCPUは対象外です。単体パーツとしてCPUを購入するユーザーは知識も豊富であり、コストパフォーマンスを考慮して、AMDのCPUを選択しているということなのでしょう。パソコンに内蔵されているCPUとしては依然としてインテルがシェアを握っています。
また、INTELがCPUの供給不足を起こしていることも理由の一つにあげられていました。INTELのCPUが供給不足を起こしているのは、もちろんCPUの需要が高まっていることもありますが、CPUの高機能化のためにCPU内の回路が増えたことによりサイズが大きくなり、一度に生産できる製品数が減少したことにも起因しているのではないかとしています。
昔、WINDOWS3.1の頃だったと思うのですが、INTELは80386といったCPUを販売していました。このころは所謂DOS/Vパソコンという規格が日本でも利用されるようになり、日本語の表示もNECのPC9801のアーキテクチャに頼らずにソフトで対応できるようになりました。米国等で販売されているIBMのPC-AT規格の汎用品が利用できるようになり、日本国内でもパソコンパーツを買い集めて自作するユーザーが増えました。
このころから、AMDのCPUが身近に登場し始めたと思います。当時のAMDのCPUはパワーがあるけれども熱をたくさん出す等、暴れ馬のような印象がありましたが、その後はインテルの激しい戦いを繰り広げてきて、ずいぶん、品質も上がってきているのでしょう。
一方でスマホやタブレットといった分野では、もはやINTELのCPUが利用されることは少ないので、今後、インテルのシェアがどのように変化していくのかは気になるところです。
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