最近、Yahoo!とLINEが経営統合に向けた協議を進めていることが報道され始めました。この報道を最初に見たとき、Yahoo!にとってはメリットが大きいものの、LINEにとってはどんな意味があるのか気になりました。
LINEはすでに国内だけでも8000万人もの利用者がいるメッセージングサービスを提供しています。当初はよく使われていたショートメッセージサービスよりもずっと多くの人がLINEを常用しているのではないでしょうか。
ただ、LINEは決済サービスのLINE payを開始したあと、他社に負けじと還元に力を入れて先行投資が膨らんでしまいました。この投資額はとてつもない額で決算も赤字となっています。対して、ソフトバンクは携帯電話事業等で莫大な利益を上げているので投資耐力には優れていることもあり、今回の経営統合に向けた協議につながったのかもしれません。
消費者にとってみれば、LINEの決済サービスであるLINE PAYとYahoo!が展開しているPayPayが統合されることで、複雑さが多少は回避されるメリットはあるかと思います。
統合については、Yahoo!の親会社であるソフトバンクとLINEの親会社である韓国のネイバーが50%ずつ出資して新会社を設立し、その傘下に持株会社を置いてYahoo!やLINEを子会社とする案が検討されていると報じられていました。
出資比率から見ても両者はあくまでも対等という形で考えているようです。ただ、もしも実現されれば新会社はソフトバンクグループになるとも報じられていました。
もはや、バーコード決済サービスについては、各社とも還元キャンペーンをやり尽くしてきた感じで、20%還元規模の大きなキャンペーンはずいぶん減りました。いわゆる体力消耗戦になっていますが、どこの会社も圧倒的に使われているといった状況にはなっていないと思います。
コンビニエンスストアーでレジ待ちの行列に並んでいても、電子マネーで決済している人の比率は低いように見えます。コンビニでは政府の2%還元も行われていますが、まだ爆発的な電子マネーの普及までには至っていません。
電子マネーの中でも、IDやEdy、QUICPayなどの非接触決済を使っている人も一定数いますので、バーコード決済がどこまで普及する余地があるのか、少し疑問に思っているところもあります。
先日、セゾンのアプリを立ち上げた時に気がついたのですが、セゾンはセゾンOrigami Payのサービスを終了する告知がありました。もちろん、Origami Pay単体でのサービスは継続されるものと思いますが、バーコード決済に関しては少しづつ淘汰が進んでいくように思います。
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