切れやすい中年の男性との出来事

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先日、東京でも雪が降った土曜日午前中の町医者からの帰り道、道幅2メートルほどの狭い道の進行方向左側を歩いていました。医者で次回の日程を予約したので、スマホのカレンダーに次回日程を入力しながら歩いていました。

すると、こちらがさしていた傘に、自分がさしている傘を押し付けるようにぶつけながら追い越していく自転車の中年男性がいました。思わず、「あっ」と言うと、その自転車の中年男性は無言で10メートルほど走ったところで自転車をとめて、

  • 道の左側にスマホを見ながら割り込んできて邪魔だ
  • 歩行者であれば道の右側を歩け
  • このボケナス、馬鹿

という意味合いのことを繰り返し表現を変えて叫んで、またゆっくりと自転車をこいで遠ざかって行きました。50歳代くらいの人で、叫んでいる言葉の滑舌は良かったです。しかし、脚力は衰えているようで、自転車はあまり早くはこげないようでした。

確かにこちらはスマホを操作しながら歩いていましたし、道の左側を歩いていましたので、こちらに非はありますが、傘をさしながら自転車に乗ること自体が道路交通法違反、また自分の気に入らないことがあったら傘を他人に押し付けて良いはずもありません。私の横は十分に追い越しできるスペースがありましたが、脚力が衰えていることもあって、真っ直ぐに走りたかったのでしょう。

ただ、叫んでいる中年男性を見ているうちにその人が哀れに思えてきたことと、こちらが言い返したことで相手をヒートアップさせて、大きなトラブルに発展することも避けなければいけません。万が一にでも傷害事件には巻き込まれたくないですし、また何かのはずみでこちらが加害者になってしまうかもしれません。こちらが加害者になれば、会社はクビ、家族は離散といった最悪のケースに発展する可能性すらあります。また、恨みでも持たれてしまうと、今後しつこく嫌がらせを受けることも怖いと思いました。

頭に来たときはグッと6秒間は言葉を飲み込めば冷静になると言いますが、まったくその通りで、なんだかとても客観的に考えられるようになりました。医者から高血圧の薬を処方してもらっているのも良かったのかもしれません。

中年男性の乗った自転車の行方をそのまま見ていると、市営住宅の方へと曲がっていきました。

先日、東洋経済のこちらの記事を読みました。

キレる中高年、精神科医が指摘する哀しき理由
駅のホームや病院の窓口など、公共の場所で激昂し、キレる中高年が増えている。しかもそうした人たちは一見、見た目も普通で良識がありそうな男性に多いという。なぜ中高年はキレるのか。

まったくこの記事の通りの出来事だと思いました。歩いていた道は小学生が歩く通学路でした。この中年男性が小学生に危害を加える心配もあります。後から考えると、冷静に状況をスマホのレコーダーまたはビデオで録画して、警察に届けておいても良かったかもしれないと思いました。

また、逆に自分が切れやすい中年男性にならないように注意しなければいけないとも強く印象づけた出来事でした。

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