MONEYZINEというサイトでインターネットバンキングに関する調査結果が掲載されていました。マイボイスコムが調査した「インターネットバンキングの利用」に関するインターネット調査の結果です。
インターネットバンキングの利用経験者は7割強と高めの数値
この調査によると、インターネットバンキングの利用経験者は7割強とかなり高い数値になりました。インターネットを利用していてこのような調査に協力するような層なのでITリテラシーが高い母集団なのでしょう。もしも、街角で道行く人に声をかけて調査したら、もっと低い数値になるものと思います。
現在利用しているインターネットバンキングを複数回答可で調査したところ楽天銀行が51.7%でトップになりました。楽天銀行は旧イーバンク銀行を楽天が買収してできた銀行ですが、2001年7月からと比較的歴史が長いことと、楽天の傘下になってからは楽天経済圏の中に組み込まれて、楽天カードなどとともに加入の促進が行われた効果が大きかったのだと思います。その特徴の表れとして、楽天銀行はネットショッピングの決済で使われることが多いそうです。
楽天銀行は800万口座を突破
楽天銀行は2019年10月30日に、「インターネット銀行としてはじめて口座数が800万口座を超えた」ことを発表しました。700万口座から800万口座へ100万口座を増やすのにわずか10カ月間で達成したそうです。この100万口座を増やすのに必要な期間は年を追うごとに短くなっており、口座数の増加をグラフにするとまるで指数関数のようなグラフになります。
この800万口座というのはインターネット銀行としては大きな数ではありますが、例えば街中に支店を構えるみずほ銀行を例にすると、個人顧客が2400万人います。つまり日本人の5人に一人がみずほ銀行に口座を持っていることになります。800万口座というのは、このみずほ銀行の口座数と比較するとまだまだ小さいので、これからも伸びしろは十分にあるのではないでしょうか。
楽天銀行では扱いやすいスマホアプリの提供も実施していて、普通であれば面倒くさいログインなども指紋認証でできてしまいます。今後は高齢者も含めてスマホを扱える人が徐々に増えていくので、必然的にインターネットバンキングを利用する人も増えていくでしょう。
一方で歴史のある老舗の銀行は店舗を持っているなど大きなコストがかかっていることがやはり重荷になっています。店舗の統廃合や簡素化を進めることでコストを圧縮したり、銀行業務に限らず収益源を多様化するなどの動きをしていますが、今後はネット銀行との間で、さらに厳しい競争になっていくかもしれません。
【2020/05/27追記】
三菱UFJ銀行
今まで楽天銀行のアプリでネットバンキングを主に利用してきたのですが、新たに三菱UFJ銀行も住宅ローンのから一部繰り上げ返済を機にネットバンキングで利用するようになりました。
思いのほか、三菱UFJ銀行のアプリは利用しやすく、インターフェイスも練られていて良くできていると思います。現在、新型コロナウイルスの影響で窓口利用よりもインターネットバンキングの利用が推奨されていますが、今後もネットバンキング利用の機会が増えていくものと思いました。
【2020/09/05追記】
マネーブリッジ
楽天銀行と楽天証券は2011年4月から口座連携サービスのマネーブリッジを提供しています。この設定をすると楽天銀行の普通預金の金利が0.1%の優遇金利が適用されます。このマネーブリッジ利用者の預金残高が2020年8月末に2兆円を突破しました。2019年7月末に1兆円を突破してからわずか1年間で残高が倍増しました。
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