北海道新聞に、「新型コロナウイルス 北海道の感染者はなぜ多い?」という記事が掲載されていました。確かに雪まつりに行った人も含めて、新型コロナウイルスにかかってしまった人の数が多いように感じていました。2月25日までで感染者数は35人となっています。美瑛町では20代の消防士の感染が確認され、さらに濃厚接触者の検査を進めたところ、同じく美瑛町の循環器内科の開業医も感染が確認されました。
検査体制の充実
要因の一つは新型コロナウイルスの感染検査をできる場所が同率衛生研究所など2ヶ所あり、1日で最大約60件の検査ができることにあるようです。25日正午までで計170名の検査が実施されてきています。したがって、道内は比較的、検査態勢が整っているということができるようです。確かに首都圏では体調の悪い人もなかなかコロナウイルスの検査をしてもらえないという情報があちこに出てきています。検査が実施されなければ感染者数が増えることもありません。検査体制が整わないことから検査する人数に制約をかけていると思われます。
冬季の人気観光地
もう一つは冬の人気観光地であるため、外国から来る観光客の数も多いほか、人と人との接触が多いことに要因に挙げられています。北海道ではスキー場や流氷など冬にしか楽しめないものが数多くあることから、必然的にウイルスに触れる可能性が高まる環境にあります。
屋内施設の利用
三点目は屋内施設で余暇を過ごす時間が増えてきているため飛沫や接触による感染がおこりやすいという特徴があります。東京都にあるサンリオピューロランドや三鷹の森ジブリ美術館はしばらくの間、休館することが決まっていますが、道内の屋内施設についてもこれからは休館になる場所が増えるのではないかと思います。
小中学校は臨時休校の方向
すでに北海道では学校現場への感染拡大の兆候があったため、北海道教育委員会では道内すべての小中学校を26日から一定期間の間、臨時休校にするように要請することを発表しています。
感染症対応ベッドの制約
北海道では感染症に対応した病院のベッドは94床しかありません。これから医療関係者と協議して必要な数を確保するとしています。政府も今後の方針としては症状が軽いうちは自宅療養をするよう求めているので、中国の武漢市のように1000の別途がある施設を1週間で建設するといったスケールの大きなことは考えていないのでしょう。
気温も関係?
逆に沖縄県については新型コロナウイルスの感染者の数が少ないです。2月20日に3例目の感染者が発生したことが報道された以降については発表がありません。もしかすると感染のしやすさに気温も関係しているのでしょうか。
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