日本におけるマスクの品不足と台湾における対策

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日本国内ではマスクの品不足が問題になっています。先々週に菅官房長官はマスクの増産体制が整い早ければ来週にはマスクが各店舗に出回るようになるとしていましたが、その翌週になった今秋になっても在庫があるところを見たことがありません。マスクを作っている会社では増産をしてくれているのだと思いますが、なかなか市中には出回らない原因に対して手を打たなければいけません。

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マスクの装着率が減少?

特に最近気になるのは電車などに乗っているときに先週と比較してマスクをつけている人の割合が減ったことです。市中感染が始まった今の時期こそマスクが必要な時期なのに各家庭における在庫が枯渇してきたのだとすると大変なことです。

また、今のシーズンは単に新型コロナウイルスの関係だけではなく、花粉症のシーズンでもあり、マスクは手放せない時期でもあります。このマスク、ドラッグストアでは開店前からマスクを求める人が行列を作っており、横浜などではお客さん通しのトラブルが発生していることが報じられています。

高額転売

また、高額転売する人は今になっても後を絶たず、人によっては中国などの外国に送付して高額で転売している人もいるようです。お店ではおひとり様一品限りなどの制約を設けていますが、何度も列に並びなおして購入したり、別のお店で購入したりすれば複数の商品を購入することができるので、おひとり様一品限りの規制にも効果に限度があります。こんなことをしていては、日本国内でマスクが品不足を起こして当然です。

台湾の試み

そんな中で台湾がユニークな試みを実施していることに興味を持ちました。台湾当局はマスクの買い占めと転売を防ぎすべての国民にマスクが行き渡るようにするために全国約6000ヶ所にある健康保険特約薬局で健康保険証の提示を条件に7日間ごとに2枚のマスクを購入できるようにしています。窓口の混雑回避のために、健康保険証番号の末尾の数字が奇数、偶数によって購入できる曜日を指定するという工夫も同時に行われています。今の日本のマスク販売方法と比較して非常に理路整然とした方法です。

健康保険証やマイナンバーカード

日本でも国民皆保険を実現していますので、健康保険証を使った同様の取り組みはできるはずですし、また、普及率を高めたいマイナンバーカードを使ってもできたはずです。コンピュータシステムの改修などが必要かもしれず、今回のマスク不足には間に合わないかもしれませんが、今後も品不足はいつ発生するか判りませんので、今のうちにインフラを整えておいた方が良いのではないかと思います。

【2020/03/05追記】

今更ながらに、平将明副内閣相が5日の参院予算委員会で、ITを活用して災害時や緊急時にマスクなどの物品を国民に普及させることについて「マイナンバーカードをしっかり普及させれば技術的に難しくない」との認識を示したという報道が新聞に出ていました。

今回は質問に対する回答という形だったようです。

マスクの転売に対して政府として対策をとることも報道されていますが、必要な人や機関にマスクなどが行き渡らない状況が悪化しているので、ちょっと動きが遅いです。

また、問屋や流通倉庫からマスクが外部に横流しされているのではないかという指摘も一部にあるので、しっかりとした対策をとって欲しいと思います。

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