ナポレオンヒルの「成功哲学」を読んで

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Amazonプライムリーディングで公開されている書籍の中で今度はナポレオンヒルの成功哲学という作品を読んでみました。なんとなく、お金稼ぎを稼ぐことが成功という前面に出ていて、少し共感しにくい内容でした。どんなにたくさんのお金を稼いでも独りぼっちになってしまって孤独な人生を送ったという話しも時々聞きますが、何が人生における成功なのかという目標の考え方に違和感があったのかもしれません。また、PMAプログラムの宣伝ガイドブックという側面もこの書籍は強いのかもしれません。

ただ、14%ほど読み進むと、「自分自身の人生を生きよう」というフレーズが出てきます。人に流されずに自分の考えを元に行動せよということを言っています。いろいろな人からいろいろな忠告やアドバイスを受けますが、すべてを取り入れていたら矛盾だらけの人間になってしまいます。ゴルフの練習をするときにいろいろな人のアドバイスを取り入れていたら一貫したスイングができなくなってしまうことにも似ています。自分の価値観で取捨選択をしながら自分で方向性を決めていかなければいけません。

中盤あたりの「逆境の中には、すべてそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている」という章もいろいろと励ましてくれる部分です。「利益」という言葉がやはり気になりますが、もしかしたら原文は「benefit」なのかもしれません。だとすると、「恩恵」と訳すことが出来るのでギラギラしない感じになります。逆境や失敗で苦労をしてそれで腐っているよりも、豊かで素晴らしい経験へと鍛えなおされ強化されるというのはその通りだと思います。

ここに書かれていることのうち共感できることは直ぐに実践すればよいのですが、それがなかなかできません。読んだ後、すぐに忘却曲線の彼方になくなっていってしまうので、ときとき読み直して、自分の中で意識するところから始めたいと思います。

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