吉祥寺駅からもほど近い、井の頭公園に面した場所にあるフランス料理店「芙葉亭」が33年間の歴史に幕を閉じることが朝日新聞で報じられていました。公式サイトを確認してみると確かに閉店の案内が出ていましたので間違えではなさそうです。
開業は1988年で渋谷でコーヒー店を営んでいた現オーナーの母が自宅一階を改装してフランス料理店を開きました。
今回、新型コロナウイルスの影響で、歓送迎会のキャンセルが相次いでしまったそうです。店舗では7人のスタッフの方々がいて人件費や食材費、電気代などで毎月800万円もかかることが記事では紹介されていました。これだけの費用がかかるのに対して、キャンセルの連絡ばかりが続くと、記事の中にあった「恐怖を感じた」という気持ちも判ります。このお店は自宅を改装したということなので家賃はかかっていなかったのだと思いますが、もしもこれに家賃まで上乗せされると、もう居ても立っても居られない状況になってしまうのではないでしょうか。
5月6日までは営業を続けて、ディナーは午後5時半から8時までに時間を短縮するそうです。ずっと昔から気になっていたお店ではあったのですが、なかなか行く機会はありませんでした。ランチは3800円から6000円までの3コース、ディナーは6000円と10000円の2つのコースがあります。また、前日までに予約をすると特製のローストビーフ弁当も注文することができます。
場所は吉祥寺駅を公園口に降りて右手方向に行き、吉祥寺通りに出ます。そして焼き鳥で有名な「いせや」の建物の吉祥寺通りを挟んで反対側、井の頭公園に下りていくことができる坂道の横に芙葉亭の入り口があります。
2011年の東日本大震災のときも余震があったり原子力発電所における事故があったり、それに続いて計画停電などがあったりして、とても怖い日々を送っていましたが、そのときよりも今回の新型コロナウイルスはいつまで影響が続くのかが判らないところが、とても怖いところです。飲食店等には本当に厳しい影響が出てしまっており、お弁当販売に力を入れたり等、生き残りにかけた努力が繰り広げられていますが、特に個人店において、このような閉店が立て続けに起こらないのか本当に不安な状況です。
【2021年8月23日追記】
紅茶専門店 ムレスナティー
同じ建物、同じ雰囲気のままで紅茶専門店として再出発されているようです。
お店の前を通る機会があったので、写真を撮って来ました。
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