三菱UFJ銀行から住宅ローンを借りて、十数年に渡って返済を続けてきました。今回初めて、繰り上げ返済にトライしてみようと思いました。
住宅ローンのタイプ
このローン、最大35年まで借りられるローンで、最初の10年間は金利が安く抑えられていて、残りの期間は金利が高くなる、二段階の利率が設定されている商品です。当時の住宅金融公庫のローンと似ているものです。
当時は金利上昇が心配でしたので、全期間固定金利で契約しました。金利タイプは元利均等返済と元金均等返済の2種類があったのですが、利子が少なくて済む元金均等返済を選択しました。したがって、返済する金額は毎月一定ではなく、期間が経てば経つほど返済額が少しづつ減っていきます。
ここ数年、長期金利が非常に安くなっていますが、銀行側から連絡をくれて、金利変更という手続きをしてくれました。通常の住宅ローンの借り換えでは抵当の取り扱いなので相応の手数料がかかりますが、金利変更の手続きは本当に簡単に対応してもらえたので良かったです。
住宅ローンの繰り上げ返済
三菱UFJ銀行の住宅ローンの繰り上げ返済についてまずは調べてみました。すると、一部の金額の繰り上げであれば、インターネットバンキングからの申込みで手数料が無料だということが分かりました。
インターネットバンキングにトライ
これはインターネットバンキングを使わない手はありません。昔々、何やらビンゴゲームのような札を使ってログインしていたことはあるのですが、今は全く仕組みが変わっています。
インターネットバンキングの登録手続きを調べてみると、キャッシュカードの暗証番号が必要なことがわかり、ここで困ってしまいました。三菱UFJ銀行のキャッシュカードは持っているのですが、もう何年も使っていませんので、暗証番号を覚えていません。銀行の手続きは全て家族にやってもらっていたので、自分で銀行やATMに出向くことがありませんでした。
暗証番号の再設定
セキュリティ上、暗証番号を教えてもらうことはできません。通常、登録した暗証番号はデータベースに暗号化して格納されていて、ハッシュ関数を使って照合はできても、復元はできないようになっています。したがって、銀行員であっても知ることができません。
したがって、新しい暗証番号を再設定することになります。銀行のホームページで調べても「インターネットバンキングでやりなさい」としか書かれていなかったので、0120、フリーダイヤルの問い合わせ窓口に電話したところ、保留のまま10分程待ちましたが、手続きの方法を丁寧に教えてくれました。
セキュリティ上の配慮なのか、ホームページに書かれていなかったので、ここに何を持っていけば良いのかは書かずに伏せておきます。
次にどこの支店に行くのが都合が良さそうか調べてみました。しばらく銀行に行かないうちに、ずいぶん雰囲気が変わっています。窓口がテレビ電話方式になっているところもあるようです。今回は対面で対応してもらえる支店を選びました。
銀行の支店へ
そして、先日、勤務先の近くにある銀行の支店に、午前9時の窓口オープン少し前に行ってみました。他にも数人が開店と同時に銀行に入っていきました。すぐに窓口に通してもらえて、まずは暗証番号の再設定です。書類の記入などもあり、10分ほどで手続きが終わりました。やはり、暗証番号の再設定は犯罪に巻き込まれる可能性があるので、他の責任者クラスの銀行員が二重に照合をする場面もありました。これだけ厳重にやってもらえると、預金者としては安心です。
他になにかありますか?と聞いてくれたので、住宅ローン残高を確認したのと、「インターネットバンキングでの繰り上げ返済の手続きはキャッシュカードの暗証番号が分かっていれば大丈夫ですよね?」と聞いてみました。
インターネットバンキングの手続き
「もしログインができない状況であれば、ここのタブレットで登録手続きができるので、手続きしましょう」と提案してくれました。あとで一人でやってトラブルになるのも大変なので、窓口でやらせてもらいました。
iPadだったのでソフトウエアキーボードの操作は手慣れたものでした。メールアドレスや設定するパスワードなど、いくつかの項目を記入していきました。
設定が終わると自分のスマホにインストールしておいたアプリでログインを試してみます。すると、何事も問題なくログインできました。
自宅でアプリを見ていると、生体認証でのログインができるようだったので設定しておきました。また、二段階認証の設定もセキュリティ強化のために行いました。
住宅ローンの繰り上げ返済の手続き
インターネットバンキングを利用して、住宅ローンの繰り上げ返済にトライしました。繰り上げ返済には一括して残金全部を返済する方法(期限前完済)と一部を返済する方法があります。一部を返済する方法には更に2つの選択肢があって、毎月の返済額を少なくする方法と、返却する期間を短くする方法があります。
一部繰上げ返済
一部の繰り上げ返済であればインターネットでの手続きに手数料はかかりません。一方で期限前完済はインターネットでの手続きでも16500円の手数料がかかります。
情報を調べてみると、一括で期限前完済は行わずに一ヶ月分の返済を残して残りを繰り上げ返済すると良いと紹介しているサイトがあったので、三菱UFJ銀行でもそれがお得なのか否か分からないまま手続きしてみました。
返済する金額を入れてシミュレーションすると、完済日がいつになるかとか、最後の払込はいくらになるかなどが表示されるので分かりやすいです。これを窓口で手続きしたら、職員さんとのやりとりが発生して大変そうなのがよく分かります。
シミュレーションで期待する結果になったところで、正式に申し込みました。あとは繰り上げ返済日に実行されていることが確認できました。あとは翌月の返済で完済できるはずです。
残りは抵当権の抹消などの手続きが必要ですが、書類を取り寄せて法務局に行きたいと思います。
完済と抵当権の抹消
完済から3週間ほどで保証会社から抵当権抹消の書類が送られてきました。どこに法務局があるのか調べてみると、かなり自宅から離れたところにあるので手続きが大変そうです。
予め法務省のホームページから申告書類などをダウンロードしておきました。必要事項を記入して、平日に休みが取れたときに法務局へ行きます。
抵当権登記を抹消しなかった場合の影響
抵当権が残ったままでは、その物件をそのまま買ってくれる人がいません。また、抵当権を抹消せずにそのまま放置すると、手続きが面倒になる可能性があります。例えば、抵当権を持っている金融機関が合併などしてしまうと、登記原因証明情報を発行してもらわなければいけません。
抵当権の抹消をするのは面倒ですが早めに進めてしまった方がよさそうです。
法務局で抵当権抹消手続き
後日、家族に法務局で手続きをしてもらいました。
抵当権の抹消は専門の方(司法書士)にお願いすることもできますが、法務局では親切に教えてくれたので、特に困ることはなかったようです。合計で法務局には2回行く必要がありました。また、抵当権抹消登記手続きに関する免許税は不動産一個につき1000円です。
もしも、司法書士にお願いすると、5000円から1万5000円程度の費用がかかるようです。
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