飯田橋駅のプラットホームは中央・総武緩行線のカーブの部分に作られているため、電車の扉とホームの間に大きな隙間(最大で30cmの隙間)があるところが多くて、とっても危険な駅でした。
そこで、JR東日本ではプラットホームの場所を市ヶ谷駅寄りの直線部分に移動する工事を進めていました。約200メートル、総武線の電車1編成分くらい動く形になります。電車でこの場所を通りかかると工事の状況がよく分かるのですが、最近ではもうかなり出来上がっていました。
実はこの新しいホームができる部分は、甲武鉄道の時代(明治27年から)には牛込停車場がありました。その後、牛込駅と飯田町駅(飯田橋駅よりも水道橋駅寄りにあった駅、貨物駅としてはその後も営業)の2つを統合してその真ん中に今の飯田橋駅を作りました。そのとき廃止されたはずの牛込駅の場所に今回は飯田橋駅としてホームが復活する形になります。
この新しいプラットホームを2020年7月12日(日曜日)から利用を始めることがJR東日本から発表されました。今まで西口は仮駅舎で営業していたのですが、こちらも正式な西口駅舎に同時に切り替わります。
東口については今までの改札口がそのまま使われます。東口の改札口から出たところに駅名の由来となっている飯田橋があります。
したがって、現在使っている古いホームはそのまま残す形になって、東口への通路として使われる形になります。電車を降りてから東口に出るまで、今までよりたくさん歩かなければいけません。
【2020/07/09追記】
2日後に利用されなくなる飯田橋駅のホームです。大きく湾曲しているのがよくわかると思います。
この湾曲部分のホームは電車は止まらなくなりますが、階段までは東口への通路として使われるようです。
【2020/07/13追記】
新ホームが利用開始されたあとの飯田橋駅を初めて利用しました。旧ホームはそのまま残っていて、東口(飯田橋交差点方面)に向かうための通路となっています。ホームの端っこには線路への落下防止用の柵が作られていました。
朝のラッシュ時間帯は東口方面は人の行列ができてしまいます。旧ホームの中央辺りに駅員室があり、ホームの幅が制限されてしまっていて、そこがボトルネックになっているためです。この駅員室、今後、撤去されるのではないかと思います。
ただ、駅員室がなくなったとしても、東口へ降りる階段は片方が閉鎖されてしまったので、今度はこの階段がボトルネックになるのではないかと思います。
今後、西口改札を使うお客さんが増えるのではないかと思いました。
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