国土交通省は高速道路から有人の料金所をなくして全てをETC専用のレーンにする方針で検討していることが報じられました。ETCは西暦2000年に登場して20.年が経過しました。当初はETCを利用する人はまれでしたが、その後、ETCを利用すると高速料金が割引になる制度や、高速料金が千円で乗り放題になるキャンペーンなどが実施されて、ETCカードの保有率が格段に増えました。
2015年時点でETCカードの利用率は全国平均で90.3%、首都高速道路では93%を超えていることがWikipediaで紹介されています。
ETCカードが使われ始めた当時は、有効期限切れなどの影響でゲートが開かなかったときに車両が急停車することに伴い、後ろから来た車が止まりきれずに衝突する事故が頻発しました。車間距離を開けるように啓発活動が行われたほか、ゲートを通るときのスピードを遅くしないとゲートが開かないようにして、最近では事故の話を聞かなくなりました。
そんな歴史もあり、安心してETCカードが利用できる土壌が整ってこれだけの普及率になったものだと思います。
ETCカードは基本的にはクレジットカードを発行してもらったときにセットで発行してもらうことが多いです。私自身はメインではセゾンアメリカンエキスプレスカードとセットで発行したETCカードを使っていて、もしものときのために、楽天カードで発行したETCカードを持ち歩くようにしています。
こうして2枚持ちしておくと、例えば旅行先でレンタカーを借りたときにもETCカードを忘れる心配が減ります。
クレジットカードを作っていない人はデポジット(保証金)を納めて発行することができるETCパーソナルカードを作ることができます。
より、高速道路の運営を効率化して、高速道路料金を安くしたり、また新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて人と人の接触機会を少しでも減らす目的でも、有人の料金所をなくしていくことは今後は必要なことだと思います。
あとは、例えばコインパーキングの支払いやドライブスルーでの支払いなど、ETCカードが利用できる機会がもっと増やしていくことが必要だと思います。
【2020/07/29追記】
広がるかもしれないETCの用途
ケンタッキーフライドチキンが相模原中央店のドライブスルーでETCカードを使った決済を試行的に実施するそうです。期間は8月3日から11月30日です。今回のETC多目的利用サービスの試行運用の結果を受けて、本格的な普及が始まると良いと思いました。
【2020/12/19追記】
ロードマップ発表
国土交通省でETC専用化による料金所のキャッシュレス化、タッチレス化に向けたロードマップが策定され発表されました。ETC専用化は都市部では今後5年間で、地方部では今後10年程度で計画的に推進していくとしています。ETC専用化に向けては車載器に対する助成やETCパーソナルカードのデポジットの下限額引き下げについても検討することとしています。
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