昨年7月にJR東日本は旅行センターとして機能してきた「びゅうプラザ」を2022年までに閉鎖することを発表したことをこちらの記事で紹介していました。
この計画、着々と進んでいるようです。
旅行センターの役割
もう数十年前、インターネットが普及する前のことだと思いますが、旅行に行く際には吉祥寺駅の旅行センターに行って、切符や宿の手配をしていました。かつては一般周遊券というものがあって、切符の割引を受けることができました。
日本全国に指定された周遊指定地を2つ以上回る、国鉄線を101キロメートル以上利用するなどの条件を満たすと発行してもらうことができます。自分オリジナルのきっぷを作ることができたので面白かったです。この切符を作るときには旅行センターに行っていたと思います。(今はインターネットの時代になって発行が簡単になったので復活しても良いのではないかと思います)
今はホテルや旅館の予約はインターネットで楽天トラベルなどを通じて簡単に好きな施設を選んで予約することができますが、インターネットが普及する前は大変なことでした。
時刻表の巻末に地域別にホテルや旅館の一覧が掲載されています。この一覧には料金帯も併記されているので、予算に合わせて泊まりたいところを選んで、直接、宿に電話をして予約をしていました。宿によっては予約票となる葉書を送ってきてくれるところもありました。
この電話で予約するのはかなり大変だったので、旅行センターは頼りになる存在でした。
インターネットの普及
この駅の旅行センター、インターネットが普及した西暦2000年前後以降はまったく利用していなかったのですが、2007年からは、みどりの窓口と統合が図られていったようです。
このインターネットの普及は、旅行センター(ビュープラザ)だけではなく、駅から「みどりの窓口」が無くなっていく影響も出ています。旅行業界にとっても、インターネットの普及は大きなビジネスモデルの転換を求められた出来事だったのかと思います。
吉祥寺駅のびゅうプラザも2020年9月末をもって閉店するようです。びゅうプラザが無くなることは寂しい感じもしますが、もはや私自身もびゅうプラザを使っていないので、時代の変化として受け入れざるを得ないのでしょう。
【2021年5月12日追記】
みどりの窓口も7割削減
昨日、JR東日本からみどりの窓口を2025年までに7割削減することが発表されました。すでにインターネットで指定席券や乗車券を購入してチケットレスで自動改札を通過するのが通常になってきているため、あえて、みどりの窓口を利用する機会が減少しています。今のまま、みどりの窓口を営業しても人件費の負担が大きくのしかかるので縮小するのは自然な流れなのだと思います。
みどりの窓口を廃止する駅に設置する自動券売機には、センターのオペレータと話しをすることができる機械を導入することで顧客サービスレベルは維持する方向です。
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