楽天証券で自分の持っている株を貸し付ける貸株サービスに挑戦

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 購入した時よりも価格が下がってしまって、塩漬けになっている株式がいくつか出てきました。新型コロナウイルスの影響で業績に大きく影響しているものの、今後のWIthコロナの時代に向けて新たなサービスで付加価値をつけようと努力している会社が多いので、損切りしないで回復を待ちたいと思っています。しかし、今の感染拡大状況から考えれば、ここ数ヶ月で回復するとも思えません。

 そこで塩漬けにしている間も株に稼いでもらおうと思い、楽天証券の貸株サービスに挑戦してみることにしました。まずは貸株サービスに関する知識が圧倒的に少ないので勉強から始めました。こちらの説明が分かりやすかったです。

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貸株のメリット

 持っている株式を楽天証券を通して機関投資家等に貸すと、貸株金利が得られます。誰に貸すのかは私たちは意識する必要はありません。私たち貸し手から考えると金利が得られるメリットがあるのですが、借り手にはどんなメリットがあるのか今一つよく分かりません。借り手の人は市場で普通に株を買えば、金利を負担する必要がないはずです。この点は別途調べてみたいと思います。(機関投資家等が信用取引をするときに借りるようです)

貸株をしていると、いったん返してもらわないと売ることが出来ないと思っていたのですが、売りたいときに売ってしまって良いそうです。

株主優待や配当金の扱い

 貸株をしているときは、その株の権利は手放すことになります。(株主ではなくなる)

 したがって、その株式の権利確定日に貸株をした状態になっていると、株主名簿に自分の名前は載っていませんので、配当金や株主優待は借り手の方に付与されることになります。

 しかし、貸株をしながら株主優待や配当金が欲しいという人のための仕組みも準備されています。

 楽天証券では株式の銘柄ごとに下記3種類の中から一つの設定をすることができます。

  • 金利優先
  • 株主優待優先
  • 株主優待・予想有配優先

 金利優先は権利確定日も含めて株式を貸し出しし続ける設定になります。

 株主優待優先は株主優待の権利確定日に自動的に株式が自分に返却されて、権利が確定した後にまた自動的に貸株されるという設定です。

 株主優待・予想有配優先だと、株主優待の権利確定日に加えて、配当金の権利確定日にも自分に返却される設定です。

 私は魅力的な株主優待がある銘柄に関しては「株主優待・予想有配優先」に設定して、それ以外の銘柄については「金利優先」としておきました。

継続保有特典のある株主優待

 株主優待のある銘柄の一部には何年か継続して株式を保有し続けている株主に対して継続保有特典を用意している銘柄があります。貸株をしていると継続保有特典を得られなくなるので、この点には注意が必要です。

貸株をしている証券会社の倒産リスク

 もしも貸株をしている証券会社が倒産してしまうと、貸株は戻ってこなくなります。貸株をしていないときには証券保管振替機構によって保管されているので保護されるのですが、貸株をしているときは保護されません。証券会社が破綻するリスク自体がどの程度なのかは未知ですが、注意すべき点であることは間違えありません。楽天グループは本業の電子商取引や金融事業では利益を叩き出しているものの、携帯電話事業への参入で大きな投資をしているので、少し心配なところはあります。

申し込み

 楽天証券で貸株の申し込みをしてみました。重要事項を説明する文書を確認の上、簡単に手続きができました。自分が所有している株式の一覧画面上で現在の貸株金利や貸株をするか否か、金利優先か否か等の設定をすることができます。

 長期保有特典の銘柄は一部だけを貸株にする設定をしたほか、魅力的な株主優待を実施している企業は「優待配当優先」に設定しておきました。

 全体を俯瞰するとほとんどの銘柄の貸株金利は0.1%です。串カツ田中ホールディングスは6.75%、すかいらーくは0.5%などとなっていました。塩漬け株の評価損を貸株金利だけでクリアするのは難しそうですが、ちょっとした足しにはなりそうです。

貸株金利が高い企業

 貸株金利が高い企業を見ていると、現在、経営で困難を極めている会社が多いようにも感じます。たとえば、新型コロナウイルスの影響をまともに受けているペッパーフードサービス、串カツ田中ホールディングス、大戸屋ホールディングスといった外食産業も貸株金利が高めに設定されています。

 もしかすると、金利が高くても株を借りたい(株の空売りをしたい)という需要があるということは、この先、株価が下がることを見通している会社が多いということの現れかもしれません。貸株金利が高い企業の株を買うのは自分なりにその会社の業績の行方をよく研究した上で購入した方が良さそうです。

【2020/11/03追記】

 10月分の貸株金利分が振り込まれました。2000円少しの金額でした。ちょっとしたお小遣いにはなりそうで嬉しいです。

【2021年2月2日追記】

 1月分の貸株金利分が振り込まれました。今回は1300円少しの金額でした。最近は株価がかなり上がってきたので、かなりの量を売却したことにより貸株金利でもらえる金額も減っています。

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