ゴルフは自分なりに練習していると変な癖が身に付いてしまって、ある程度まではスコアが伸びるものの、あるところから急に苦労するという話を聞いたことがあります。私自身、何も分からない状態から始めたので、レッスンプロに習ったりしているのですが、なかなか客観的にきちんとスイングできているのか否かが分かりません。
自分のスイングを動画で撮ると、何か格好悪いものがそこには映っていたりして幻滅することもしばしばですが、なかなか何をどこから直せば良いのか分からないことも多々あります。
EPSON M-Tracer
今までEPSONの「M-Tracer」というゴルフスイングの解析をしていました。こちらでレポートをしています。
クラブのシャフト、グリップの真下付近につけるのですが、スマホと連動させておくと、どんなスイングプレーンで、どんなインパクトをむかえているのか等、詳細な数値が表示されて理系心をくすぐられる商品でした。スイングの得点まで表示してくれるので、日々の進歩も手軽に把握できます。
そんなM-Tracerでしたが、全面的なモデルチェンジが行われることになりました。2020年7月1日にニュースリリースが行われるとともに、現在のユーザーにもメールでお知らせが飛んできました。このお知らせを読むと現在のユーザーには定価の半額で新商品を販売してくれるとのことです。せっかくなので応募しておきました。
エムトレGolf M-Tracer
そんな新商品、エムトレGolfが9月17日に自宅に送られてきました。小さな箱に入っています。
今回の大きな変化点はグリップエンドにセンサーを取り付ける仕様に変わった点です。
以前のM-Tracerだとスイング時にシャフトに取り付けるためのアダプタが遠心力で外れて、ゴルフレンジに飛んでいってしまうことがありました。(センサーは紐をシャフトに絡ませるので最悪でも飛んで行かないようになっている)
グリップエンドに取り付けるためのアダプタ3つ付いていました。グリップエンドにある穴にネジのような部分をねじ込んで固定する仕組みになっています。
意外としっかりと固定できました。心配なのはグリップエンドを覆っているテープにも穴が開くので、水滴などがシャフトの中に入り込みやすくなる点です。
スチールシャフトの場合はシャフトの内部から錆びてしまうことがあるので、アダプタは付けっぱなしにして雨の日のプレーの後は十分にメンテナンスをした方が良さそうです。
以前のエムトレーサーは充電しなければいけなかったのですが、こちらはボタン電池(CR2032)で半年ほど使うことができるようです。
スマホアプリ
最初はiPadにペアリングしようと思ったのですが、Bluetoothで装置を検出してくれませんでした。仕方がないので、iPhone7でペアリングをしてみると、最初にNFCで接続する動きをして何故か装置を検出することができず、続いてBluetoothで接続すると無事に検出してペアリングが出来ました。
こちらがスマホアプリのメイン画面です。
計測
以前のM-Tracerでは計測ボタンを押してキャリブレーション完了(2秒間静止)を待ってオーケーになってからスイングするという手順でした。自分でリズムを作ることができずに、ちょっと不便でした。
しかし、新しいエムトレGolfではスマホで計測ボタンを押した後は、自分のリズムでスイングをして大丈夫になりました。連続してスイングしても計測してくれます。
計測結果がおかしい?
アイアンやドライバーで計測してみました。以前は計測の準備ができてからスイングしなければいけなかったのですが、このセンサーでは自分のタイミングで打てるようになりました。
計測結果を見てみると、球はまっすぐ前に飛んているのですが、なぜかフェイスがオープンに当たっていると言われます。調べてみると、アプリのマイページ、ゴルファー情報に「構え方」という設定があり、ここで「クローズ中」と設定するときちんと計測できるようになりました。
ただ、やはり計測を続けていると不思議な点が多々出てきます。例えば、アドレスが18点なのですが、どうしようとも改善できません。コメントには「あなたはアイアンのアドレスとしては正しく構えられています」と出てきて、ハンドファーストとも評価されているので、何が悪くて18点なのかが分からないのです。HWBも18点なのですが、定性評価では「問題ありません」と出ています。ひどいアプリだと思います。
タイムアウト頻発
アプリを立ち上げるとサーバーから情報を吸い上げようとしているようなのですが、サーバーが過負荷になっているためか、時間帯によってはタイムアウトになってしまいます。
こうなると、分析データを参照できなくなってしまいますので、かなり今ひとつの状態です。
アプリの評価を見ると散々な評価になっているので、このままではまずそうです。
【2020/10/13追記】
タイムアウトエラーに関する原因と対策についてというお知らせが掲示されました。よく有りがちなことですが、サーバー側ロジックのアルゴリズムが最適化されていなくて、データの演算処理に時間がかかっていること、診断サーバーの負荷が想定より大きくなっていること、診断サーバー側から結果を受信する前にアプリがタイムアウトになっていることが原因として挙げられていました。
サーバーの能力を上げること、診断ロジックを改善することの2点を実施するということです。10月15日から順次対応するとのことですが、早く快適に利用できるようになることを祈るのみです。
【2020/11/28追記】
タイムアウトエラーは軽減
アプリがアップデートされてタイムアウトエラーはずいぶん無くなりました。しかし、また新しい問題が出ています。iPhone7とエムトレをペアリングしてあっても計測しようとすると接続に失敗しましたというエラーメッセージが出てきて計測ができません。
エムトレ本体の電源をオンにして直後にiPhoneで計測ボタンを押すと見つけてくれることもあるので、現在はそんな流れでなんとか騙し騙し使っています。
素振りではPhiGOLFがオススメ
素振りのときはPhiGOLFの方が使い勝手が良かったです。こちらでレポートしています。
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