最近、世界で注目されている企業の一つに日本ではまだあまり知られていないShopifyという創業がカナダの会社があることが東洋経済で紹介されていました。このショッピファイは企業がECサイトの開発や運営をするのを手掛けていて、ECサイトの構築やカード決済の仕組み、売り上げの分析、その他もろもろの機能がプラットホームの中に組み込まれているそうです。多言語、多通貨、海外発送にも対応しているので越境ECサイトにも向いています。
決済の手段についてもクレジットカードをはじめとして、Apple PayやGoogle Pay、PayPalといった多様な手段に対応しています。
商品の在庫についても実店舗とネットショップの商品を一元管理できる機能が提供されています。よく、楽天市場の商品を見ていると、「実店舗でも販売しているため、注文を受け付けても売り切れている場合があります」といった注意書きを見ることがありますが、このようなことを無くすことができます。
もちろんサーバーもShopifyが提供してくれるので、利用者はホームページに利用する写真などのコンテンツを準備することで気軽に利用することができます。サイトのデザインも公式サイトに数十ものテーマが準備されていますので、この中から選ぶだけできれいなサイトを公開できます。14日間の無料期間のあとはベーシックプランであれば月額29ドルで利用できます。
このShopifyという会社、2004年の創業ながら株式の時価総額はすでに約10兆円に達しています。それだけ今後の成長に期待が寄せられているということになります。
こちらが日本版の公式サイトです。
すでにECサイトの構築や運営をするためのプラットホームはいろいろな会社から提供されていますが、このショッピファイが提供するサービスはモバイル対応などで使い勝手の良さで突出しているとのことでした。
実際にShopifyを利用して公開しているサイトにオリオンビールがあります。
サイトを見る限り、特別なプラットホームを利用している感じはあまりしません。自然に溶け込んでいる感じです。確かに商品を購入するステップもわかりやすく直感的に利用できました。
最近、Amazonや楽天市場といった大きなショッピングモールを抜けて、オリジナルの通販サイトを作る会社が増えてきています。最近ではワークマンが楽天市場を抜けたことが話題になりました。ワークマンでは店舗受け取りなど、自社オリジナルの機能を組み込みたかったので専用サイトを立ち上げたと紹介されていました。
Amazonや楽天市場で商品を販売すると、同じ商品を店舗横ぐしで検索をかけられるので消費者からみると、より安い商品を見つけることができて便利な反面、販売店側から見ると安値競争を強いられることになってしまいます。やはり、その店舗ごとの付加価値を見出して商品を販売するためには、直販という形をとりたくなる場合も多いのではないでしょうか。
ただ、ネット上にいきなり直販のショップを出しても、知らない人はそのショップに来ることもないので、売り上げがあがりません。ワークマンのように指名買いするお客さんが出てきたタイミングが、直販ショップを立ち上げるのによいタイミングなのかもしれません。
Shopifyが今後、日本でも有名になっていくものと思いますが、そのときにAmazonや楽天市場がどんな戦略をとっていくのか気になるところです。
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