Amazonプライムビデオで邦画の作品を探している中で見つけたのが今回の映画です。「あなたにおすすめ」の作品にもなっていました。「君は月夜に光り輝く」という、なんとなく古めかしいような雰囲気の漂うタイトルでもあります。調べてみると、電撃小説対象を受賞した同名のデビュー小説を映画化したようでした。
高校生の岡田卓也はクラスメイトで作った寄せ書きを届けるために病院に入院中の同級生、渡良瀬まみずのお見舞いを任されます。会ったこともない同級生だったので岡田は渋々と病院に行きます。そこで初めて岡田は渡良瀬まみずと出会いました。渡良瀬は不治の病の発光病にかかっています。一年前に余命は一年と宣告されているのでもはや余命は残されていません。ただ、本人はとても明るく振る舞いますので病気にかかっているとはあまり思えません。細胞異常により皮膚が発光し死期が近づくにつれて光が強くなるのだそうです。調べてみると淡水エビの中には発光細菌の寄生により光ってしまう発光病があるようですが人間が罹る病気にはないとのことでした。
まみずは「死ぬまでにやりたいこと」をリストアップしていますりそれを知った卓也は病院から出ることができない渡良瀬のために夢を叶える手伝いをすることになりました。まずはジェットコースターに乗ってみたいとせがまれて、一人で遊園地に行きます。耳飾りをつけて列に並ぶ姿がとてもコミカルです。周りのお客さんには気味悪がられたりしても気丈に一人でジェットコースターに乗って、自動で撮影された写真をまみずに渡して報告します。
拓也はまみずに徹夜して並ばないとスマートフォンを買いに行かされて、そのスマホを持ってまみずとテレビ通話をしながらバンジージャンプの体験やショッピングモールのトレッサ横浜に行ったり江ノ島近くの湘南海岸に行ったりとします。
渡良瀬まみずの母親は娘に1日でも長く生きてもらって、そうすれば新しい病気の治療法が確立するかもしれないと僅かな希望に夢を持っています。したがって卓也に対しては娘のストレスになるから会いに来ないで欲しいと言ったりもします。そんな中で二人の関係はどうなっていくのか、映画のストーリーは進んでいきます。
普通だったらあそこまで夢を叶えるために尽くさないと思うのですが、卓也の妹が交通事故で亡くなったこともあり少し妹に重ね合わせていた部分もあったのかもしれません。途中、妹が言った言葉と同じことを渡良瀬まみすが話すシーンなどもあります。結局、最後まで集中して見てしまいました。面白い映画でした。
コメント