コロナ禍でのリモートワークにより東京から埼玉への移住者が増加

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 埼玉県から県外へ転出する人よりも、県外から埼玉県へ転入してくる人のほうが2020年の1年間で2万4271人も上回ったことが報じられていました。1年間で通してみると全国3番目の多さ(1位:東京都、2位:神奈川県)、新型コロナウイルスの影響が深刻化した昨年の4月から11月に絞ってみると転入超過数は全国で1番だったそうです。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために出来るだけの接触防止が呼びかけられて、会社でもテレワークの率が上げられていったり、また大学などでもリモートでの学習機会が増えました。通勤や通学の手間がかからなくなれば、もはや家賃の高い東京都内にとどまる必要はありませんので、東京都から比較的近い周辺の県に引っ越す人が増えてもまったく不思議ではありません。

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埼玉県が人気

 東京都の周りで考えると神奈川県や千葉県も候補にあがります。しかし、神奈川県の東京都に比較的近いエリア、たとえば川崎市、横浜市、また千葉県であれば船橋市や市川市、千葉市などは家賃相場で考えると、埼玉県のほうが安くなると考えられます。

 埼玉県内の市区町村で見ると、さいたま市が1万922人と一番多く、川口市が2383人、上尾市が1372人となっています。東京都心へアクセスの良い京浜東北線、高崎線沿線の人気が高いようです。埼玉県内全体の市町村に目を向けると63市町村のうち半数を超える38市町村で転入超過です。埼玉県の人気の高さがうかがえます。

秩父エリアが人気

 埼玉県内の中でも比較的、群馬県にも近い秩父市の周辺エリアの人気も高いようです。池袋からは直通の西武線特急があるのでアクセスが比較的良いことが好感につながっているのでしょう。調べてみると西武特急のラビューで1時間半弱でした。秩父市、横瀬町、皆野町、小鹿野町、長瀞町の5市町や宅建業者で作る「ちちぶ空き家バンク」では取り扱っている物件がほぼ売り切れるというほどの人気だそうです。

 こちらが、ちちぶ空き家バンクの公式サイトです。

ちちぶ空き家バンク
5市町(秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町)と埼玉県宅建協会秩父支部が協力して、秩父地域で土地・建物所有主様と、秩父への移住を希望される方々や空き家に興味のある方々をつなげるお手伝いを目的に運営している空き家バンクです。

 売り出されている物件の価格を見ると、秩父市の土地だけの場合は500万円前後、建物も建っているところだと千差万別で高いところでは数千万円の邸宅まであります。

 今後、ワクチンの接種などを通じて集団免疫を日本人が持つようになれば、徐々に新型コロナウイルスは収束していくはずです。収束後もリモートワークなどの新しい働き方が標準となっていれば、東京都への一極集中を回避することができます。

 東京都の周辺地域が活性化して住みやすい環境で家族が暮らせれば、少子化にも歯止めがかかっていくきっかけになるかもしれませんので、今後の日本がどう進歩していくかを見ていきたいと思います。

【2021/02/05追記】

 本日のニュース番組で飯能市も人気があることが紹介されていました。池袋まで最速で40分とほど近く、緑も多いエリアなので人気なのだそうです。

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