TP-LinkのWi-FiルーターArcher A2600(AC2600,A10)を入手

4.5

 自宅で仕事をしなければいけない機会が増えました。家族も自宅でオンライン講義を受けていたりもするので、Wi-Fiの需要がとても増えています。そのため、ときどき、Wi-Fiルーターがハングアップしたり、再起動したりすることが出てきました。

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アイオーデータWN-AX2033GR2は力不足

 現在使っているWi-Fiルーターはアイオーデータ製のWN-AX2033GR2という機種です。こちらでレポートしています。

とても安い価格で購入したのですが、少しハードな使い方をするには仕様が貧弱だったかもしれません。最近、Wi-Fiに接続する機器が増えてきてかなりの負荷がルーターにかかっていると想像できます。

TP-Linkの評価が高い

何か他に良い機種がないかをネットで調べてみました。すると、TP-Linkの機種を推している人が多いです。

アンテナが4本(内蔵1本、外側3本)に加え、同時接続台数48台となっているのも安心できる性能です。「MU-MIMO」という機能を実装していて、最大4台のデバイスと同時に通信することが可能です。

中国の会社なのでセキュリティ面が大丈夫かが気になるところもありましたが、ネットで調べる限りはセキュリティ上の問題を指摘する記事はなかったので、こちらの会社の製品を選ぶことにしました。

楽天ひかりにも対応

楽天ひかりで対応している機種を調べてみました。

楽天ひかりのIPv6(クロスパス)対応ルーター | 楽天ひかり

すると、Archer A2600という機種が楽天ひかりに対応していることが分かりました。この機種は手動で初期設定をしなければ楽天ひかりにIPv4 over IPv6で通信ができないようですが手順通りに対応すれば大丈夫でしょう。

tp-link a2600 a10

こちらが設定画面でステータスを表示しているところです。IPv4の接続タイプがDS-Liteになっていることが判ると思います。

動作モードは「ルーター」にしています。前段にはNTT東日本のホームゲートウェイがありますが、こちらはパススルーの設定にしてあります。

動作モードTP-LINK

ブリッジモードは前段にある別のルーターの配下でWi-Fiのアクセスポイントとして動作させるモードです。

こちらはWANのインタフェースの設定画面です。楽天ひかり用に「DS-Lite」、AFTR名に「dgw.xpass.jp」が設定されていることが判ると思います。

TP-LINKネットワーク設定

楽天市場で購入

 楽天スーパーポイントが貯まっていた楽天市場で購入しました。eBESTというお店です。

 ちなみに同一スペックで下記の三機種が販売されています。

  • Archer A2600
  • Archer AC2600
  • Archer A10

 最初の「Archer AC2600」は基本となるオリジナル商品、「Archer A2600」は縦置きスタンドが付いている商品、「Archer A10」はAmazonなどの電子商取引ルートの商流で販売している製品だそうです。Wi-Fiルーター自体のスペックは同じものだという解説がありました。

DS-Lite接続だと機能制約

 IPv4 over IPv6の方式がDS-Liteだとメニューからいくつかの機能が消えて使えなくなります。NAT転送、保護者による制限、VPNサーバーなどの機能が使えなくなりました。現時点では特に私自身は使わない機能なので支障はありません。

通信速度

 従来使っていたアイ・オー・データの製品と比較して3倍程度のスピードが出るようになりました。ルーターを置いてあるのと同じ階であればiPhone SE(第二世代)で300Mbpsを簡単に超えるようになりました。従来は70Mbps程度だったので十分な速度です。

 2017年モデルのiPad Proだと100Mbps程度だったりもするので、クライアントに実装されているWiFiの規格によっても大きく速度がさゆうさるのかもしれません。

バンドステアリング

 バンドステアリングという機能がついていました。この機能を有効にすると、2Gと5Gのステーションが統合されて一つになります。この一つにクライアントからは接続しておけば、自動的に2Gか5Gかを選んでくれる機能です。どちらかが偏ってしまう心配もなく、電波状態の良い方につなげてくれるので便利だと思うのですが、なぜかこの機能を有効にして使っていると、Wi-Fiが途切れることがあったので、現在は無効にしています。

エアタイムフェアネス

 「エアタイムフェアネス」という機能が実装されています。この機能は接続しているデバイスの速度によらず対応する時間を軸にして均等に分割する機能です。たとえ低速なデバイスが紛れ込んでいても時間で分割されるので高速なデバイスが待たされる時間が短くて済みます。この機能は工場出荷時にはオフになっているので、オンにしておきました。

 詳細設定→システムツール→システムパラメーター→エアタイムフェアネス

で設定できます。

深夜に再起動

 設定をすることで深夜に再起動をさせることができます。ずっと連続運転をしていると機種によっては不安定になる場合もあるので、1週間に1回、日曜日の深夜に再起動をさせるようにしました。

 詳細設定→システムツール→再起動

で設定できます。

スピードテストが止まる?

 スピードテストでテスト中に何故か途中で止まってしまう事象が発生しました。調べてみると、IPTVの設定を変更することで安定することがあるようです。

 詳細設定→ネットワーク→IPTV

の設定画面で、IGMPスヌーピングとIGMPプロキシ、IPTVをオフにしました。

 すると、今のところは安定して動いてくれて、スピードテストも無事に終了するようになりました。私自身はフレッツテレビは使っていますが、光TVは使っていないので、この辺の設定はオフにしても機能的には支障はありませんでした。

スピードテスト

セキュリティの問題?

 本Wi-Fiルーターに接続しているパソコンにSymantecのウイルス対策ソフトが入っているのですが、このWi-Fiルーターに変える前には警告されなかった、「ポートスキャンを検出しました。ログに記録しました」というエラーメッセージが数日に一度出るようになりました。

 何か情報漏洩やパスワードの搾取などセキュリティリスクにさらされていることがあるのではないかと少し不安に感じています。

  →その後、警告メッセージは一切出なくなりました

【2021/09/03追記】

半年経過後のレビュー

 このルーターを使って半年が経過しました。非常にパワフルで安定して動作を続けてくれています。家族からも、繋がらないとか遅いといった不満を聞くことはまったくなくなりました。良い買い物だったと思います。

【2022年2月2日追記】

1年経過後のレビュー

 導入後、約1年が経過しようとしています。相変わらず、Wi-Fiルーターは非常に安定して動作してくれています。楽天ひかりとの相性も相変わらず良いと思います。

【2024年12月25日追記】

テレワークで困ったことが発生

 このルーターは楽天ひかりに対して、IPv6で接続しています。楽天ひかりではIPv6接続しているときに、IPv4のサイトにつなげるときは、DS-Lite(クロスパス)という方式で接続する仕組みになっています。このDS-Liteが問題で会社で使用しているIP-SEC方式のVPN接続では利用できないことが判りました。

 仕方がないので、NTT東日本のホームゲートウェイの後段に、このルーターと別のルーターの二台をぶら下げて、もう一台の方はPPPoE接続をするようにしました。テレワークをするときに、PPPoE方式の方のルーターを使用しています。こちらで紹介しています。

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