最近、あちこちでサブスクリプションサービス(サブスク)の話を聞くようになってきましたが、今度は小田急電鉄がMaasアプリのEMoTを利用した飲食・物販のサブスクリプションチケットとなるEMoTパスポートを発売しました。
従来も、2019年10月から1年間、新宿・新百合ヶ丘駅で、そば、おむすび、ベーカリーの「飲食サブスク」の実証実験を行ってきましたが、このエリアを広げてサービスを拡充した形になっています。
EMoTパスポート
このパスポートは月額税込7800円で30日間利用可能な定額制チケットとなります。このチケットを事前に購入しておいて、対象の店舗で掲示されているQRコードを読み取り、スマホの画面を提示すると1回500円程度のサービスを受けることができます。
なお、継続2回目は7500円、継続3回目以降は7200円と少しずつ安くなります。ほかにも、1回券500円、10回券3500円もあります。
対象のサービス
対象のサービスは小田急線のターミナル駅などで営業している、そば、おむすび、ベーカリー、カフェ飲食、フラワーショップなどの合計44店舗です。サブスクリプションサービスとはいっても完全な無制限ではなく、飲食サービスは期間中3時間間隔で何度でも利用可能、生花のチケットは期間中5回まで利用可能という制限付きです。なお、今後、店舗やメニューを増やしていくことも検討することとしています。
- 箱根そば本陣・箱根そば(そば)16店舗
- おだむすび(おむすび)2店舗
- HOKUO(ベーカリー)12店舗
- FORESTY COFFEE(カフェ)1店舗
- HIBIYA KADAN、Hibiya-Kadan Style、ルコネル(フラワーショップ)13店舗
毎日、箱根そばで飲食となると飽きそうなので、うまく上記のお店をローテーションしながら使うような形になるのでしょう。
飲食はサブスクリプションに合うか?
サブスクリプションサービスは利用者、利用回数が増えても原価がさほど大きくは増えないモデルに合っているような気がします。例えば、電子書籍(本や雑誌)の読み放題サービス、音楽の聴き放題サービス、動画(映画、ドラマ等)の見放題サービスなどです。
サブスクリプションサービスを提供すると、利用者は何とかして元を取りたいという方向に思考が傾くので、損益分岐点を簡単にオーバーしてしまうような商品には向かないイメージがありました。
実証実験を新百合ヶ丘で実施したうえでの展開なので何らかの勝算があるのではないかと思いますが、今回の小田急電鉄の取り組みが果たしてどのようになるのか、とても興味深いです。
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